大人オリジナル小説
- 【一応BL】黒百合とアジサイ
- 日時: 2022/03/31 13:19
- 名前: R
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13270
黒百合とアジサイ
>>1〜 #1〜
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- Re: 【一応BL】黒百合とアジサイ ( No.2 )
- 日時: 2022/04/07 23:04
- 名前: R
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13270
#2
「どこまでが……本当かな?」
全てを見据えた目。
その目を見た瞬間わかった。
この人に嘘はつけないって。
だから……?でも……
「全部…本当です」
口から出た偽り。
また…嘘を……
「嘘ついてもわかりますよ?僕は君が本当のことを言うまで、ここから出すつもりはないです。」
「……なんで……?
なんでそんなに人の事情に詮索するんですか!?俺が…生徒だから?」
「いいえ。さっき言いましたよね?
『ここからは。生徒と先生の関係をなくして会話をしましょう。』って。
僕が君のことに詮索するのは、
………………君が僕と似ているから。」
「え?」
予想していなかった言葉に口から勝手に疑問符が出た。
「僕も君くらいの頃、自分の身体と心を…自分が売りたくなくても…売ってたんですよ。それで、存在意義をもらえている気がしたから。でも___それは意味がなかった。」
存在意義をもらえていた……。
「人間って口先ではなんでも言えるんですよ。言いたいだけ言って危なくなったら、嘘でした。
君もきっと……本当は、やりたくてこんなことしてるわけじゃないでしょう?
君にはそんな目にあって欲しくないんですよ。でも、それを阻止したいけど君のことを知らなすぎる。だから教えてください。」
「どこまでが……本当ですか?」
やっぱりこの人に嘘をついてもお見通しだ、それに…俺と一緒……
「長くなりますよ?いいんですか」
「ってことは、さっきのは全部嘘だったってことですよね。わかりました。長くなっても構いません。本当のことを話してください。」
本当のこと。
誰にも話したことない真実。
「わかり…ました。」
でも、話せば。
何かが変わるかもしれないから……
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