大人オリジナル小説
- 長縄の時
- 日時: 2025/04/01 08:08
- 名前: 管理人
私の中学校では毎年、体育祭の種目の一つに長縄がありました。今回は、私の体験というよりは、後から分かった他人の体験について話したいと思います。私は後日、父が撮った写真を見て見ると、ちゃんと長縄の時もありました。その時は、恐らく私を撮っていたんだと思いますが、運悪く(?)私のクラス(1年2組)は奥の方だったので、カメラでは確認できませんでした。ですが、私の事はどうでもいいんです。カメラ側にいたのは、2年2組の女子でした。ちなみに、なぜクラスまで分かるのかと言うと、クラスごとに分かれた鉢巻を付けているので、その色で判別できました。そして、長縄の開始から3分ほど経ちました。映っていた女子の体育着は、縄が当たったのか、土で茶色くなっている子もいて、白い体育着だったので、余計に目立っていました。また、中2となってくると、胸の部分が少し膨らんでいて、そんな女子が「はい!」と声を掛け合わせながら跳ぶ姿は、今でも覚えています。3分5秒、拍がずれたのか、誰かが引っ掛かってしまいました。それも、大分タイミングが悪く、みんな縄を足から外さないといけない感じでした。そして、前の人から順に縄をまたいでいきます。その時、一人の女子は縄を片手で持ち上げました。潜り抜ける方を選んだのでしょう。すると、またごうとしていた後ろの女子の股に縄が上がってきていました。縄を持ち上げた女子は、すぐに後ろを向きます。縄がぶつかった女の子ッは、またぎながら、両手で恥ずかしそうに縄を抑えていました。しかし、それは、ほんの一瞬ですが。恐らく、咄嗟にやってしまったんでしょうね。急に縄が来たのですから、押さえたくもなります。その後は、落ちてしまったハーフパンツを上に上げた後、こちらに気づき、一瞬だけですが睨まれました。そんなつもりじゃないのに、と思いながらも、父は撮っていたのでしょう。ちなみに、そのクラス(2年2組)は、優勝しました。
Page:1