大人オリジナル小説

川のゆとり中学校
日時: 2025/11/23 16:09
名前: 管理人

 埼玉県の、とある場所にある中学校は、費用の殆どが無償化されていた。

 しかし、その代わりに、あらゆるブラック校則を受け入れなければならないという、川のゆとり中学校は、俗に「地獄の中学校」とも呼ばれていた。

 そんな此処、川のゆとり中学校には、それを知らなかった生徒たちが次々に集まり犯されていく。


 どうやら、また、新たな犠牲者が現れたようだ……。

(ネタバレ等を防ぐために、必ず>>2から見てください)

Page:1 2 3



入学式 ( No.3 )
日時: 2025/11/23 17:37
名前: 管理人
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi

(だるい……)
 新学期が始まってからの第一声は、これだった。


 春休みの充実していた日々……毎日、学校に行かなくていい安心感……。
 その、どれもが私にとって最高の出来事だった。

 そんな楽しい時間が今、ポツリと消えた。


 ああ、思い返しただけで虚しくなってくる。どうして春休みは、こんなに短いのだろう。

 日数の関係? いや、それはない。
 だって卒業後の春休みって言うのは、休日が少し長くなるはずだから。

 すると何だろう、もしかして食べた量でも関係してるのかな?

 地頭の良くない私は、不自然な考えに辿り着く。


 そもそも春休みが何故短いかなんて考えた方が馬鹿みたい。

 しかし残念なことに私は、一度考えたことを解決させられるまで、そのことが頭から離れない。そういう人間として、この地に降り立ってしまったのだ。

(はぁ……)
 そして結局、答えは見つからない。これが、いつもの私の脳内。


 こんな私を、これから行く学校は、どうにかしてくれるだろうか。

 学校に通う途中は、いつも不安で仕方のない自分が居た。

 自分が仕方のないことは自分でも分かっていて、それが自分では対処できないってのも気づいていた(というより決めつけてるって感じだけど……)。

 だから、こんな私を変えたいから、私は、この学校を選んだ。


 何せ、この学校のスローガンは「自分を変えられる学校」。これは学校説明会の時に教えてもらったことなのだが、「人は日頃の行いにより何度でも、自分を変えることが出来る」とも言われた。

 そんな魔法みたいな話があったら嬉しい。けれど最初は、やはり半信半疑な部分もあった。

 もちろん、その人のことを悪く言うつもりはない。しかし12年間、何の性格も変えられなかった私を変えてみせるというのは難しい事だろうと思った。

Page:1 2 3



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。