大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 銀魂−沖田総受! ( No.3 )
- 日時: 2010/10/17 21:12
- 名前: 祐希
「ヤンデレ症候群」
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「山・・・崎・・・」
「どうしました、沖田さん?」
俺は、全部知ってる。
沖田さんがどうしてこんなに泣きそうな顔をしてるのか。
それを知りながら、尋ねた。
「近藤さんは・・・」
「・・・攘夷のやつらに、攻撃されました」
「何でっ! どうして、近藤さんが・・・っ」
頭を抱えて、カタカタと震える。
いつもは冷静で、何が起きても微動だにしない沖田さんが、怒りに震えている。
――綺麗だなぁ。
「安心してください。大丈夫ですよ。重症らしいですが、怪我は治るので・・・」
なるべく、優しい声で。
これ以上、暴れないように。
「治る・・・よな。絶対・・・」
「えぇ。治ります」
震えが収まったと思ったら、その綺麗な白い頬に純粋な涙を流した。
いつもは流さない涙。
あぁ、この人はどんな表情でも俺の心を揺さぶるんだな。
そう思った瞬間。
「山崎・・・っ」
沖田さんは俺を突き飛ばし、上に跨った。
「沖田さん?」
そして、俺の喉元に刀を突き付けて、こう言った。
「お前も・・・」
「?」
「お前も、傷つくんだろぃ?」
「何言って、」
「それなら――・・・攘夷のやつらに殺られるくらいなら――・・・俺が、俺がお前を・・・」
『殺す』んですか?
それを俺はどう受け取ったらいいんですか?
俺を、『誰にも取られないように』って言う意味なんですかね?
ねぇ、沖田さん。
「沖田さん、大丈夫ですよ」
「え・・・」
沖田さんの華奢な身体を抱きしめながら、静かに言う。
「俺は、あなたに殺されるまで、誰にも殺されません」
そう言って、笑う。
「ごめ・・・山崎・・・ごめんなせぇ・・・」
沖田さんは、火がついたように泣いた。
副長や局長には渡さない。
もっと俺だけを。
俺だけを、見ていてください。
俺だけを、求めてください。
俺なら――・・・あなたの期待に応えられますから・・・。