大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 銀魂−沖田受メイン/たまに他カプ ( No.89 )
日時: 2010/12/28 20:02
名前: 祐希

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▼...繋いだ手【銀魂:高杉♀×また子】


「晋助様ぁ!」

一際目立つ金髪を揺らしながら走る美少女、来島また子。

彼女の視線の先には、紫がかった黒髪の、これまた美女。

名を、 高杉晋助 と言った。

「……」

高杉は、沈黙を返した。

男のような名前とは裏腹に、ふわふわした長い髪と、頭部に巻いてある謎の包帯。

その顔は『大人の女性』という雰囲気が醸し出されていた。

「…どうしたんスか、晋助様?」

きょとん、と小首を傾げるまた子の手を、


――高杉が強く握りしめた。


「し、晋助様っ!?///」

「黙れ。…………今は、こうしてろ」

その手は、普段の高杉からしてみれば信じられないほどに暖かく。

また子は、嬉しさに頬を緩めてしまう。

「何をにやけてる。気持ち悪い」

気付いた高杉が言う。

「酷いっス、晋助様っ!!」

泣きそうなまた子の顔を見て、ふ、と高杉は柔らかく微笑んだ。

その微笑みに、鼓動を高鳴らせる。

顔が熱くなって、思わずそらしてしまった。

――そんな、クリスマスのひととき。

繋いだ手から伝わるのは、貴女の優しさと暖かさと――

・・・ほんの少しの愛情。




「晋助様、手ぇ離さないでくださいね。私はずっと晋助様のそばにいるっスから!」

「――勝手にしてろ」