大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 銀魂−沖田受メイン/たまに他カプ ( No.93 )
日時: 2010/12/29 14:09
名前: 祐希

ミカン様のリクで、「ホワイトクリスマス」。
――クリスマス過ぎちゃったけどね!←
よぉぉし、銀沖じゃーい!(多分このCPが一番書きやすいんだと思う)




「アナタ色」
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クリスマス。

ふわふわ、白いものが空からゆっくりおりてくる。

ぼうっと眺めている隣のミルクティー色に、思わず見惚れてしまった。

「旦那?」

「んー、何? 沖田くん」

さらさらしたその髪の毛を、くしゃりと撫でると、嬉しそうに目を瞑る。

思わず、鼓動が高鳴る。

その鼓動を隠すように、俺は言う。

「ところでさ、沖田くん」

「へぃ」

「……寒くないの? そんな恰好で」

今の沖田くんは、たまたま非番だったらしく、袴姿。

「寒くないですぜ。旦那があったかいから」

いつものポーカーフェイスを崩さず、そう言って見せる沖田くんは、嘘をついている。

――身体、震えてるんだけど。





「見栄っ張り」

にま、と不敵な笑みを見せる旦那には、俺の事なんざ全部お見通しみたいで。

ちょっと悔しい。

「ほれ、マフラーかけとけ」

自分の首から抜き取った赤いマフラーを、俺にかけた。

「だ、旦那が寒ぃじゃねぇですかっ!いいでさ、俺は!!」

「照れない照れない。こーゆー時は素直に『ありがとう、銀さん』って言うトコでしょ」

「誰がんなこと言うんでぃ」

「あーぁ、素直じゃねぇの」

ふぅ、と嘆息して。

「ま、でもそれがお前らしいっちゃお前らしいけどな。なんつーか」

あどけない笑顔。

まるで子供みたいなその笑顔に、思わず笑ってしまった。

「あ! 今、銀さんイイこと言ったでしょー? 何で笑ってんだよ」



このマフラーみたいに、俺もアナタ色に染まりたい。

――白い雪が、頬を撫でて滑り落ちた。