大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 銀魂−沖田受メイン/たまに他カプ ( No.147 )
日時: 2011/01/22 16:30
名前: 祐希

31.

「坂田さん」

そう言って微笑むのは、総悟の姉――沖田ミツバ。

あの時、絶望の淵にいた俺にはワケが分からなかったが、集中治療室に運ばれたのは、ドナーが来たから。

そう、この人――ミツバさんがドナーになってくれた。



総悟の家庭は、昔 離婚していて、父と母が別れてしまった。

父方に引き取られたのが総悟、母方に引き取られたのがミツバさんらしい。

それを総悟が知らなかったのは、まだ歩いてすらいない赤ん坊だったから。

そして、総悟の父さんが、総悟をも失うのを恐れたから。

何はともあれ、ミツバさんのおかげで総悟は助かった。

「お姉ちゃん!」

「そーちゃん。どーしたの?」

「僕、元気になりました! もう大丈夫だって言われたんです!」

「まぁ、そうなの? 良かったわねぇ」

おいおい、いつもの無表情さはどうした。

何だよその満面の笑み。

――俺にも見せてくれなかったくせに。

「総悟。こっち来いよ」

ちょーっと俺もカチンとくるので。

「ヘィ……って、うわ!? 銀兄っ!?//////」

抱き締めてみたりする。

「ちょ、姉ちゃんが見てまさぁ! 離してくだせ・・・っ」

「坂田さんが、そーちゃんの恋人さんなのね?」

「はーい、そうでぇす。ほら、総悟。お前も返事」

「ちっ・・・ちが・・・姉ちゃん誤解っ・・・」

「いいのよ、そーちゃん。私は、そーちゃんが幸せなら、それでいいの。だから・・・坂田さんと、お幸せに。ね?」

「姉ちゃ・・・っ」

「総悟」

俺は、何よりも。

「お前のこと、大事にする」



――君が、好き。