大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 銀魂−沖田受メイン【土沖←銀/長編start!】 ( No.211 )
日時: 2011/02/25 23:43
名前: 祐希
参照: ※女体化注意。

♀銀時*月詠


//同じ想い



ある日の午後。

万事屋にいるのは、元 女攘夷志士 坂田銀時だけではなかった。

――月詠。
吉原の戦い以来、月詠は銀時に借りがあるらしく、こうやってときどき顔を出すのだ。
月詠自身は気付いていないが、銀時に逢うといつもの月詠ではなくなる。
いや――むしろ、本来あるべき姿――例えれば、恋する乙女のような。
年相応な顔をする。

「――月詠」

銀時は、気付いていた。
月詠の、その――自分でも気付かないような――微かな想いに……気付いていた。
しかし、答えを出すのは銀時だ。
月詠は――気付いていないから。
いわゆる……鈍感、なのだ。

「俺さ、」

さらり、と。
くるくるした天然パーマの髪が揺れて、うざったげに銀時は首を振った。

「ん、何じゃ銀時。何か言いたいことでも」

「お前のこと、好きみたいなんだわ」

月詠の言葉をやんわりと遮り、オブラートにも包まず隠さず、言ってのけた。
答えはいたってシンプルで。
そりゃそうだ。


――銀時だって、同じ想いを抱えていたのだから。
――好きなのは、どちらも同じで。


( 答えなくても、分かってるから )