大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 銀魂−沖田受メイン【♀銀月/沖神】うp ( No.231 )
日時: 2011/03/13 10:09
名前: 祐希
参照: 能天気な僕には小説を書くことしかできません←。

@土方*沖田

//名前を呼ぶのは、


「土方せんせ、ここ教えてくだせぇ」
「あ? 何だオメー俺の話聞いてねえのかよ? ったく……」
「違いまさぁ、眠かったんで」
「寝てたってわけかよ……ムカつく野郎だなオイ」


ここは、銀魂高校。
銀魂高校に勤務するのは、俺こと土方十四郎と。


「あっれえ? 沖田じゃん。どしたのー? 土方なんかに教えてもらってんの?」
「”なんか”とは何だ!」
「そのまんまの意味に決まってるじゃん。ねえ、沖田?」


――このムカつく言い方をする、坂田銀八……と、その他諸々。
こいつは俺と同期で、いろいろなことで喧嘩をしていた。
そのなかに、いま目の前にいる――沖田総悟も含まれているわけで。


「先生ぇ、またそんないちご牛乳なんか飲んでらぁ。……甘っ」
「あっ、ちょっお前! 何勝手に飲んでんの! それ先生のなんだけど!」
「うえ、甘っ。先生、よくこんなん飲んでられやすねぃ」


そんなやり取りを目の前でされるのは、正直苛立ちが募る。
それを見ながら、にやついているアイツも気に食わねえ。
――イラつく思いを抑えきれず、思わず壁を叩いてみたりする。
ったく、どこの中2病だ俺は。先生と生徒の自然なやり取りだろうが。何をイラつく必要がある?


「あれ、土方先生ェ? どうしたんですかぁ壁なんか叩いちゃってぇ」


てめえのせいだよこの野郎。
見ると、アイツは嫌な笑い方をしながら、総悟に手を伸ばし、さり気なく肩を抱いている。
――ああもう、気付けよ総悟。そいつ、下心丸見えじゃねえか。
のんきな顔しやがって。


「土方せんせ? どうしたんでぃ?」


総悟は、アイツの腕からすり抜けて、首を傾げて尋ねた。
…………首を傾げる、という行為に惹かれるものがあるのは、俺だけか?
――ふと、思いついたことがあった。
総悟は、俺以外の教師を名前で呼んだことがない。
俺を呼ぶときはいつも土方先生、だ。銀八先生なんて呼んだところ、見たことねえ。つか、呼ばせたくねえ。
そして、「総悟」の名前を呼ぶのも――俺だけでいい。


「何でぃ、土方先生。1人で笑ってらぁ、気持ち悪っ」


――満足した俺は、その総悟の言葉を聞くことはなかった。