大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 銀魂−沖田受中心他カプあり ( No.262 )
日時: 2011/03/31 13:14
名前: 祐希
参照:  ※3Zじゃない学ぱろ設定 

神威*沖田 【 修羅さまリク 】

//つんでれ


「ねえ、総悟」
「あ? 何でィ、神威。何か用でもあんのかィ?」

3年Z組の、窓際の後ろの席。
居眠りするにはちょうどいい場所であるそこは、たったいま沖田と神威に占領された。
2人は、周りの羨望に満ちた目には気付かず、話を続けた。

「総悟ってさあ……」

そこでいったん、会話を切る神威。
その先を知りたい沖田は、数秒待って神威の一本だけ上に伸びるあほ毛を引っ張った。

「痛ぁ! 何すんの総悟っ」
「神威が早く言わねーのが悪いんでィ。さっさと言いやがれ」
「もう、分かったよ。総悟はせっかちなんだから」

そういって、神威は頭の上あたりをさすった。
そして、思ったことを言い出した。

「総悟って、ツンデレだよねえ?」
「……は?」
「うん。だから、ツンデレだよねって」
「神威……お前、ツンデレの意味分かってる? ツンしてデレるやつだぜ?」
「そうだよ? だから、総悟はツンしてデレるじゃん」
「俺がいつデレたんでィ! 俺ァいつだってツンでさァ!」

――最後の沖田の台詞もどうかとは思うが、それにしても神威の問いは頓狂すぎる。
いきなり友達をつかまえて、言った台詞が「ツンデレだよね?」だ。
周りにいる人たちの心境は様々だったことだろう。

「はいはい、席着けぇ。オイ何やってんだ? ぼーっと突っ立って」

混乱した状況のなか、いつも通りだるそうな声を発しながら、担任が現れた。

「あ、銀八だぁ。せんせー、総悟ってツンデレだよねえ?」
「俺ァツンデレなんかじゃねぇ。ってか、んなこと言う神威なんか大っ嫌いでィ」
「あーはいはい。んな意味分かんねえこと言うなら廊下立ってろ」

えー、と拗ねたように唇を突き出す神威。無愛想に頬を膨らませて、そっぽを向く沖田。
2人仲良く、廊下に立つことになった。


                              /


「なあ、神威」
「んー? なぁに、総悟?」

廊下で会話を始める、神威と沖田。
意外にも、会話を切りだしたのは、先ほど散々文句を言っていた沖田だった。

「あ、のさ……俺、さっき神威に大っ嫌いって言ったけど……」

どこか違うところを見ながら、沖田はさらに続ける。

「別に、嫌いってわけじゃねぇでさァ。……好きでもねえけど」
「――総悟っ!!」

喜びに満ちた神威が、沖田に抱きつこうとしたが、やるべきことがあると思い、踏み留まる。
――がら、と教室の引き戸を開け、やる気のない担任に向かって叫んだ。

「先生っ! 総悟がデレたぁ!!」

嬉しそうな神威とは反対に、心底嫌そうな顔をする沖田だった。