大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- エイプリルフールっ! ( No.267 )
- 日時: 2011/04/01 16:23
- 名前: 祐希
【 沖*新*沖 】
「なあ眼鏡。俺、お前のこと嫌いでさァ」
「……え!?」
// 嘘なんてつかないで
沖田さんと、いわゆる恋人のような関係になったのはついこの間。
それなのに、こんなこと言われてる僕ってどんだけ残念なやつなんだろう……。
ってか、沖田さん酷くないですか……?
何でこんなこと言ってるんだろう。
「お、沖田さん? その言葉、嘘とかじゃ」
「この俺が、嘘なんていうわけねーだろィ。眼鏡なんて、大嫌いでィ」
「嘘……」
そんな……。沖田さんは、僕のこと好きじゃなかったんですか?
じゃあ、何で僕と付き合ったりなんか……。
――あ、そうか。今日って4月1日だっけ。
思えば、沖田さんは普通に嘘つけるし。僕のこの反応を確かめてるんだ。
エイプリルフール。そうだった、騙されるところだった。
危ない危ない。
じゃあ、僕も嘘ついてみようかな……。
「……僕も、沖田さんなんて大嫌いです」
「……っ!」
「そんなこと言う沖田さんなんて、大嫌いです」
ちょっと怒った口調で言ってみた。これなら、沖田さんも騙されてくれるはず。
――と、思っていたんだけど。
「……そうかィ……眼鏡は、俺のこと好きじゃないんですねィ……」
なんて、泣きそうな顔で言う沖田さんを見ていたら、こっちが居たたまれなくなってしまった。
てか、もとはといえば、沖田さんがあんなこと言うからいけないんですよ?
僕だって、ちょっとは傷つくんですからね?
「嘘ですよ、沖田さん。本当は、その真逆です」
「え……」
「大嫌い、の真逆は――」
( 大好き )
沖田さんの耳元で呟いたら、真っ赤な顔して向こうを向いた。
すると。
「俺も、さっきの言葉の真逆でィ。奇遇でさァ」
そう言った。
「もう、嘘なんてつかないでくださいよ?」
「う……ごめんなせェ」
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