大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 銀魂−沖田受中心[ 沖新沖うp ] ( No.272 )
日時: 2011/04/03 16:51
名前: 祐希
参照: コメディライトの小説をちょっと修正したもの←

【 朝顔 】


 朝、目が覚めて。ふと思いついて、外に出た。
 ――綺麗な綺麗な、紫色と青色の朝顔たちが咲き誇っていて。
 それはまるで、俺の大好きなあの子のような。


 「銀時っ、遅刻しまさァ。早く学校行かねーと」
 「あ、沖田くん、おはよう。今日も元気だねえ」
 「……あの、俺 遅刻するって言いやしたけど」


 沖田くんと俺は、いわゆる幼なじみというもの。俺たちは小さいころからずっと一緒。
 俺は、沖田くんのことが好き。だけど、沖田くんは俺じゃない誰かが好きらしい。
 俺が沖田くんのこと好きになったのは……「あの日」、沖田くんの涙を初めて見たときから。


                               /


 「――っ……何で……っ」


 沖田くんが、泣いてる?
 どうしたんだろう、どうしたんだろう。俺は、不思議で仕方なかった。
 だって、沖田くんはどんなことがあっても、俺の前では泣かなかったから。


 「どうしたの? 沖田く」
 「お、れっ……ふられ、ちゃ……っ、て」


 ぽたり、ぽたりと。沖田くんの瞳から零れる涙は宝石みたいで綺麗だった。
 掬ってあげたいのに、俺の体は動かない。どうして?
 ――どうして、俺じゃ……駄目なの?


 「沖田くん、安心して。俺が、ここにいるよ。俺はずっと、沖田くんのそばにいる」
 「ほん、と……ですかィ? ありがと、大好きでさァ! 銀時っ」


 にっこりと笑う、沖田くんはとっても綺麗で可愛い。
 その時、俺は思った。
 ――綺麗に笑う、沖田くんの涙の痕は、まるで朝露のようで。


 ( 俺の大好きな、朝顔みたいだ )


 ああ、君の笑顔を見られたら、それだけで俺は幸せなのに。







コメディライトの方で書いた、お題小説のやつです。
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