大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 銀魂−沖田受中心 [ 銀沖うp ] ( No.296 )
日時: 2011/04/29 17:51
名前: 祐希


――

「俺はこんなにも、総悟のこと想ってるのにな」



*__伝わらない、想い



ね、俺がどんだけ総悟のこと想ってるか、分かってないでしょ。
総悟はいつだって、神楽と一緒にいるもんね。
女になりたい――なんて思わないけど、ほんのちょっとだけ神楽が羨ましいんだよ。
だって、少しでも総悟の近くにいれるでしょ?
喧嘩してたって、仲良く見えるのは、俺だけなのかな。
ねえ、総悟。
俺が総悟のこと、好き――って言ったらさ。ちょっとでも、俺のこと考えてくれる?




「出たなサディスト! 今日こそお前をとっちめてやるネ!」

「ふ、誰に言ってんでィ。お前こそ逆に泣くんじゃねーぞ?」

「私が泣くわけないアル。その女顔、叩き潰してやるヨ」

「あァ? 誰が女顔だって? てめーの目は腐れてんじゃねーのかィ?」




あー、ほら。まただ。
俺の目の前で、喧嘩を始める2人。
暴言ばっか吐いてるくせに、顔はやけに楽しそうなんだもん。
――邪魔しちゃっていいかなあ?




「――っえ……? な、に……?」

「――ふん、どっから来たアルか。この馬鹿兄貴! 邪魔すんじゃないネ!」

「神威っ!?」

「やっほー、総悟。ん? 神楽は何? まだいたの?」

「――っ! さっきからここにいるネ! とにかく、今は私がサディストと」

「そーご、俺と一緒に出掛けようよ。神楽ほっといてさ、ね?」

「むきーっ! 無視アルか!」

「ふうん、出掛けよう……ねェ? 俺とチャイナの戦いを止めたなら、当然その報いは受けるべきだろィ?」

「え、ちょ、おい?」

「うん、そのつもりだもん。お相手してあげるよ?」




うん、良かった。これで俺のほう見てくれるよね。
ちょっとずつでいいから、

伝わるといいな、この気持ち。



伝わらない、想い。



( 待ってるから )



いつか、届きますように。