大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 銀魂−沖田受中心 【新沖神うp】 ( No.307 )
- 日時: 2011/05/05 18:39
- 名前: 祐希
@ 今日だけ / 土*沖 / 甘甘 / 土誕記念
「土方さん、」
「おお、何だ? 総悟。 珍しいな、おめーから話しかけてくるなんてよ」
「……あーぁ、ぜってー忘れてらァ。 仕方のねぇお人だ」
ぽそり、と土方あんちきしょーに聞こえない程度に呟いた。
――ちぇ、せっかく俺が覚えてやってたってーのに。
何でこの人は、自分のことに関すると鈍くなっちまうんだろうか。
普段使わない頭で、ぐるぐると考えを巡らせた。
「あぁ? んだよ総悟。 お前、何か言ったか?」
「何も言ってやせんよ」
悔しいから、言ってやんねえでさ。
俺がプレゼントやったって、「何か企んでる」だの何だのいちゃもんつけるに決まってらァ。
それでから回ったって、俺が恥ずかしいだけ。
――だから、言ってやんない。
土方の馬鹿が気付くまで、この手に収まってる小包は、絶対にやんねえ。
だから、だから。
――早く気付けよ、土方この野郎。
早く渡してぇわけじゃねえけど。
……先に誰かに渡されんのも、嫌なんでさァ。
「――早く気付けよっ、土方ばかやろー」
「何だって?」
「げ。 まーだいたんですかィ土方さん。 とっくに任務に就いてるかと思いやした」
「とぼけてんじゃねえよ。 それより何だ、気付けよって」
「…………」
「ほら、言えって。 どういう意味だ?」
――こういう笑い方をするときは、ぜってー気付いてる。
でも、俺ァ。
そんな土方さんが好きなんでね。
――すいやせんけど、今日だけ素直になってもいいですかィ?
にんまりと笑うあの人の耳に、できるだけ近付いて囁いた。
握りしめていたプレゼントを、憎たらしいあの人の胸に押しつけて。
それと一緒に、顔をあの人の肩口に押し当てた。
――朱くなった頬を、見られないように。
PR