大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 銀魂−沖田受け多め ( No.357 )
- 日時: 2011/07/29 21:05
- 名前: 祐希
- 参照: ついにあの人登場!(
@ 無防備な君【4】
山崎に女子制服を借りた翌日。 少しだけ伸びた前髪を細い指でくるりと弄る沖田は、やはりどこからどう見ても女子なのだった。 ささやかなサイズの胸でも、女子制服を着ればそれなりに見える。 大きな紅い瞳を伏し目がちに廊下を歩いていた。
「沖田ァ、ついに女装癖でもついたか?」
「そーご、スカート着てるの? 似合うねー、他の女子より可愛いんじゃない?」
「お、馬鹿杉とバ神威じゃねーかィ。 どうしたんでィ」
振り返った先には、高杉と神威がいた。 沖田はそんな二人を軽く馬鹿呼ばわりして、様子を窺った。
「見た瞬間馬鹿呼ばわりたァ、おめぇも偉くなったもんだな沖田。 犯されてーのか?」
「まっぴらごめんでさァ」
「うふふ、じゃあ俺に犯されたいんだね。 わざわざ俺まで馬鹿呼ばわりしなくてもいいのに」
「誰が犯されてーなんて言ったんでィ」
「「お前が/そーごが」」
「…………もういいからてめーら歯ぁ食いしばれィ」
沖田から殺気とも呼ばれる冷気が漂い始めると、三人の喋っている後ろから能天気な声が響いてきた。
「おーきたー、お前女になったんだって? ……おお本当だ、女の子だ」
「何ですかィ銀八先生」
「いや、女の子になっちゃった沖田くんを確かめに来ようと思ってね」
「変態ですかィ?」
「いや? 俺は別に変態じゃないよ?」
そう言い、にやりと悪趣味な笑みを浮かべる銀八。 沖田は直感的に悪寒を感じた。 ――銀八がこの笑みを浮かべるときは、きっとろくでもないことを企んでいるのだ。 そう考えたときにはもう、沖田の身体は銀時の腕の中に包まれていて。
「……う、わ」
自分のいる位置をしばらく認識できず、思考回路を張り巡らせた沖田。 その間に高杉は銀八の首にカッターの刃を当て、神威は頭上に木製の定規を当てた。
「「――何してんだよ、銀八」」
「――おお、怖い怖い。 ちょーっとぎゅってしただけなのにねえ?」
喋り方はいつもの能天気さを忘れず、しかし額には脂汗の浮いた銀八。 溢れんばかりの殺気を滲みだす高杉と神威。
この状況の中で一人冷静な沖田は、異様すぎる光景に思わず鼻で笑ってしまったのだった。
→ つづく、かもしれないです