8.「君が、――俺の弟になる奴?」「そうでさぁ」あぁ、こんなに近くで見れるなんて。憧れでしかなかったこの人を、こんなに近くで見ている。――嬉しい。まだ、訝しげな顔をしている坂田先輩に、俺は言う。「これから、よろしく。銀兄」「兄って・・・あ、そっか」気だるい顔になる。「名前は?なんてーの?」「おきた、」「――総悟、でさぁ」