大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: [創作BL]くるくるまわる ( No.4 )
日時: 2013/05/23 18:16
名前: 千千坊


「・・・ああ」


「どうです?これも何かの縁ですし・・・あ!別にお礼に奢れなんていいやしませんよ!?」



 そう言って今度は焦り始めた。そして怪しいものではないと説明する。別に疑ってるわけでもないのだが、整った顔が慌てていくのがおもしろかった。


「えっと、あ俺、篠崎 健(しのざき たける)っていって、別にその本みつけて、嬉しくなったというか、その、だから別に・・・」


「だいじょうぶですよ、疑ったりなんかしてませんよ、座ってください」



 向かいの席を進める。俺はすでに抹茶ラテを頼んでいた。それを運んできた店員に注文するよう言った。


「じゃ、俺も抹茶ラテで」



 む。何故同じものを・・・


「あ。俺も好きなんですよね、びっくりしちゃいましたよ」


「そう・・・いやでも警察に届けてくれてもよかったのに」


「だって、目の前ですよ?なんとか追いつかないかなと躍起なっちゃいました」


 そう笑う目の前の男、たしか・・・きのざき・・・とか言ったか、笑うと白い歯が眩しい。


「その・・・きのざき・・・さん?」


「あはは、いや、篠崎です京谷さん!俺は探してる時に覚えちゃいましたよ」


「失礼しました篠崎さん・・・やっぱりここは奢らせてください」


「いや!ほんとにいいですって、なんかさっきのも皮肉みたいですね・・・いいですよ?気つかわなくて」


「ここだけ、ほんとにお願いします、それに他にお礼の方法なんて思いつかないし・・・」


「お礼なんていいのに・・・」



「抹茶ラテです」



 そこで店員さんが篠崎さんの分を持ってきた。



「じゃあ、いただきますよ?」


 そう言って篠崎さんも飲み始めた。