大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: [創作BL]くるくるまわる ( No.16 )
日時: 2014/02/02 16:02
名前: 千千坊





ん・・・んぅ


っ頭くらくらする・・・




「・・・大智」




「っは・・・長えって・・・」






 ちょっと気まずい。って、もとはと言えば俺が初にキスしたんだけど・・・こんなことになるなんて思わねえってふつう・・・




「・・・・・・俺ん家来ねえ?」





 そして、こいつは、俺を好きだっていう。しかもずっと前から。
じゃなんで言わなかったんだよ。




「・・・おお行く」



「んなおま、わかってんのか?」



「来てほしくないなら」



「いやいやいや来てほしい!」




「じゃーとっとと車行くぞ!」




 彰はいつもこうだ、誰にでも優しくて一歩必ず引く。俺はいつもそんな彰に助けられてきた。げーげーに酔っぱらっても。仕事で失敗した時も、部活で負けた時とか、うわ俺かなり迷惑・・・今日だって・・・今までずっと散々振り回してきた。




「お前っていつから俺のこと好きなんだ?」






 車に入って俺が助手席。乗りながら彰に聞いた。







「小学の六年の時だったか・・・」



「そんな前!?」



「あれはたしか・・・修学旅行の布団の中」




「おう」




「好きな子の話してて、お前は当時さくらちゃんが好きでなー」




「あー髪の長い」



「そー、お前髪長い子好きな」



「まー」



「さくらちゃんのことが好きだって初めて言った時のお前の顔。にドキドキしたっていう」


「顔?」




「お前、真っ赤になるんだよ。そんで苦しそうでな・・・その、なんて言うかすごく・・・」




 小学生でかよ!?




「んで・・・今までずっと?・・・てかお前彼女いなかったっけ?つか童貞じゃないよな」



「おうともよ」




「え、もしかして彼氏・・・」




「ちょっと待て!俺はゲイじゃない!」




「だって」




「好きになった大智がたまたま男で、俺もたまたま男だっただけだ!」





 うおう、声がでかい・・・と彰も思ったのか急に声が小さくなってぼそぼそと話し始める。





「中学時代はそりゃあ悩んだ、なんで俺、男なんだろうって・・・当時暗かっただろ?落ち込んでると大智が来るじゃん。かえって逆効果で途中、お前の告白目の当たりにして諦めかけて自棄起こして彼女作った。髪の長い子。んで結局だめで・・・ていう」





 
 そうだったんだな・・・今さっきまでずっと思いを隠してたんだ。・・・俺は一か月で言い放ったけど、でも一か月悩んだ





「俺のどこが好きなんだよ」




「この、クラスの人気者め。お前がいなかったら根暗人生歩んでたんだろうよ、俺は」



「バンド始めて、お前もすげー人気者だったじゃんかよー」



「バンド始めたのもお前のおかげじゃんか。それにボーカル様が何言ってんだか」



「じゃ、お前歌えよ」



「大智の歌聴くの好きだからいいや、お前の歌、特等席で聴ける」







 んな・・・



「お前はよくそんな恥ずかしい台詞を・・・」




「作詞作曲誰がしてると思ってるんだ」




「へーへー作曲家様」




「・・・なー俺の曲好き?」




「・・・気に入ってる」




「・・・好き?」




 言えねえ。好きだけどなんか言えねえ・・・










「大智、俺のこと好きって言って」




 赤信号め、空気読みやがって、彰がこっちを向くので俺は窓から見えるカップルに顔を向けた。







「なんだってまた言わなきゃいけないんだよ!」





「何度でも聞きたいよ」





 微笑む顔と声、この野郎・・・






「言わなくても・・・わかるだろうが・・・・・!」




「うわー大智ツンデ



「言うなわかってんだよチクショー!」