「ついた」
「やっぱお前んちいいなー」
「あ、暖房入れる」
この部屋は落ち着く。よく酔いつぶれて泊まるからベッドのほかに布団もある。
「でもくるの久しぶりー」
そういいながらベッドにダイブした。殴られる覚悟で告白したら、ずっと好きでしたってなんだそりゃ、あんなに悩んでたのがお互いバカらしいわ。
「・・・大智」
という声が聞こえたか聞こえないかで、背中に彰がのしかかる。
ぺろっ
「うひゃっ!?何し
耳をなめられて驚いて振り返れば肩をグイッと押されマウントをとられる。俺を見下ろす彰の顔が、いつもと違う。
「ごめん・・・」
「あき
この顔。前に珍しく酔った彰がこんな顔して俺を見た。まるで別人。そしてこいつは俺の指を食った。なめやがった。よく笑う彰が全然笑わなくて、少し怖かった。でも次の日全然覚えてないし・・・そっから・・・気にするなってほうが無理だろうが。
キスしながらボタンを外された。シャツがしわになる!
「ごめん、アイロン掛けるから」
「そういう問題じゃ・・・てか、お前もう・・・」
固いのが当たる。おお押し付けんなって・・・んでこのキス。なんて言うんだ、こう食われそうな・・・ああ噛みつくようなってやつ?
「さっきから謝ってるけど、ごめん。とまんね・・・ずっとこうしたかった・・・」
「んっ・・・」
そんな恥ずかしい台詞をよく言えるんもんだ。そんでそれにドキッと来てるんだから俺も俺だ。こいつに振りまわされてるのがなんだか嫌でキスに応じる。そのうち彰の手が胸に伸びる。
「っおい、そんなとこ別に・・・っう」
・・・まじでか・・・俺って感じるの!?
いやいや、落ち着け
こんな状況だから・・・彰がいつもと違うせい!絶対そうだ・・・
「大智、性感帯なんだな・・・はっ想像よりエロいって、」
「んだよ想像って・・・てか、感じてねぇ!っん」
「身体ビクビクってなってっけど、んな所まで意地張るなって、」
「あ・・・噛むなって・・・っ吸うな!!んう・・・」
力抜ける・・・くそ・・・なんか悔しい、いつもの立場が逆転してる、俺がこいつにいいように振り回されるなんて・・・
悔しい・・・
目に留まったのは彰のズボン。
「彰・・・触ってもいい?」
うわあ聞かなきゃよかった。かえって言葉にすっと恥ずかしい
「え・・・?お・・・おま、待っ
もう知らん待たん。なんかごちゃごちゃ言ってるけど聞かん。
俺だって恥ずかしいんだ
カチャカチャ
ベルトを外してストライプのトランクス。くっそ、俺よりでけえ。取り出すとごちゃごちゃ言ってた声が止まった。
はずくて、顔も上げずに何も言わずにその手を上下に動かすと吐息とともに苦しそうな声が聞こえた。
「・・・だいちゃん、まじやべーって」
何を思ったか俺はそいつをくわえる。
「だいちゃん!!!?・・・だ・・・め!さすがにそれはさせられん・・・って、ば・・・」
「ほお?ひもひい?」
「くうう・・・しゃべるのやめなさい!口・・・離して・・・」
俺すげえ。そして嫌じゃないってことに驚く。どうやら俺はそうとうこいつが好きらしい。
「気持ちよかった?」
「すごく・・・てかどうしてくれる?寸止めって・・・」
「は、これで俺がお前を好きだってしっかりわかっただろ?彰」
「わかった・・・大智にもする。俺がどれだけお前が好きか・・・わかるくらいに」
目がとろんとなってる彰が俺のズボンに手をかける。って待って待ってっ、なんか脱がされるのってたまらんく・・・
「自分で脱ぐ!」
「じぶんでって・・・じゃ一人でしてるとこ見せ
「調子にのんなっ」
親友の正体は変態だった!
「あいたっ・・・この」
ずるずるとズボンが引かれ俺のもつかまれる。彰のと重ねられ手が動いていく。
「ほら大智も」
グイッと手を引かれて・・・俺もお互い固くなったそれを握って・・・って、俺の上に乗るな!腰まで動かして・・・男とのやり方を知ってる俺は、ナニが入る想像までしてしまった。それに、人に触られるのは久しぶり・・・だし・・・ああもう、なんだこれ・・・
「あっ・・・」
「大ちゃんえっろ・・・やべぇっ」
「・・・っ、はぁはぁ、んぅ・・ンっ!」
今、キスすんなっ・・・
「はあぁっ」
「大智、今すっごい顔してる」
「うっせっ・・・・・・はやく・・・」
もう・・・いきたい・・・って
「っは、きもちい?」
「いいっ・・・ンっ」
「俺も、いっしょに・・・」
またそんな・・・あっちゃんのバカ野郎・・・
「ったりめーだ・・・あっ」
「・・・っ大智」
ちゅ
「んっ!ンっ・・・っ!!」
はっ・・・
キスをしながらイかされるとは思わなかった・・・
「・・・大智、俺のこと好き?」
「・・・女みたいに聞くんじゃねーよ。何度も言うかよ・・・」
「じゃ男だから、体に聞けばいい?」
「っへんたい!お前なんか好きなんかじゃねー!」
「そう?すっごいかわいかったなー大ちゃん、体は素直」
「まさかお前体が目当てか!?」
「身体も含めてツンデレなところも好きだよもちろん!次は最後まで残さずおいしくいただきます・・・なんちゃって!」
くそう・・・こいつ完全に吹っ切れたな・・・さっきまであんなに悩んでたのに・・・
親友だから関係を壊したくなくて、俺だって一か月かなり悩んで、でもその枠を勇気振り絞って飛び越えたのはこの俺だっての!
「俺が・・・」
「何?」
「俺がお前を食ってやる!」
「・・・!?」