俺は悠太。正直言って最近焦っている。健さん・・・あの様子だと涼に何もしてないみたいだけど、いったいいつそうなるのかわかったもんじゃない。涼も別に友達だと思ってるんだろうけど・・・いったいいつそうなってもおかしくはない。なんて、そんなことよりもまず・・・・・・俺・・・や・・・やっ
「やっちまったぁぁぁああ!」
「うるさいぞーゆーたん!」
「ああぁあ!」
「ホントお前はどうしようもないな・・・」
俺がいるここはサークルの集合部屋、と俺が友達に言ってる秘密の隠れ家。まあちょっとした不良グループ?つってもやってることって言ったらその辺の高校生と大差ないけど。それよりも俺らは商売をしてる。その準備中。
「ゆうたん、これお願いねー」
「ゆうたんって呼ぶなよーうっせんだよー」
「荒れてるなー・・・お前一番の稼ぎ手なんだからよーかっこいい顔ぶちゃいくにすんな!」
「へーい」
「あ、ゆーた君?これお給料」
「さんくー丸先輩」
「お前こそ丸って呼ぶな」
「じゃ、おまる先輩?」
「っ!この!!」
「やめなって、丸藤、顔つぶすなー」
「だって、川口ー、こいつ生意気ー!」
川口先輩、俺はわぐっち先輩って呼んでる。世話好きで俺らみたいな端くれものまとめてるリーダーさん。そうだな、ちょっとお母さんみたい。
「丸藤よりはまとも」
「ひっでー川口!俺傷ついた」
「あっそ」
「ないてやる!!」
このバカっぽいのが、てかバカなのが丸ちゃん。丸藤先輩。みんなに藤って呼ぶようにって言ってるんだけど、呼ばれてるのを見たことはない。
あー奥の部屋行っちゃったよ、ホントに涙目だったし、あれでナンバーワン指名君ホントに女の子ってわかんない。
「てわけで、よろしくゆうたん」
「ちゃんと仲直りしてくださいよ。ワンツートップの二人なんですから」
「そらな、ダントツbPのしのちゃんがいなくなってから売上ちょいと落ちてるから・・・がんばるけどな」
「ホント商売っけまんまんだなあー」
「ま、武道館ライブのためだろ?」
「冗談でもやめてくださいよ、」
「あら、結構音楽マジなんだな、悪い」
「いえ、まあ女の子鳴かせてきますよー」
「おー俺らも丸藤慰めてからあとで行くわ・・・悠太、切りいいとこでやめにしてもいいからな」
「・・・困るでしょう?」
「だいじょうぶ。それよりもお前は夢を追えよ。ここは夢を見させる場所なんだから、ここで夢をつぶされるのは俺が嫌だ」
「先輩・・・俺、先輩かっこいいなって思います」
「はは、バカいえbPだぞ」
「あれ、わぐっち先輩つーですよね?」
「うっせ、かっこつけさせろよ」
「ははは、いってきまーす」