「そっか・・・相談したかったのかー」
「・・・先輩、俺の恋実らないんすかね?」
「急に手出すなんてなんかあったのか?」
「・・・実は涼、健さんと友達になったんです」
先輩がいい笑顔で言い放った。
「あきらめろ」
「うわぁああ!そんないい顔と声で言わんでください!」
「だって当店bPだった健に敵うとでも思ってんのか?」
「思ってませんよ!だから焦っちゃたんですよ!!」
「あー・・・どんまい」
「うぅう・・・」
「あれ、でもノンケさんだろ?よく健と友達やってるな・・・噂されないのか?」
「されまくりですよ、周りでもう涼は食われたとか、淫乱だとか、騒いでて・・・」
「ノンケ君に警告のつもりだったの?」
「うん」
「あー、俺ももお前を狙ってるぞ的な」
「・・・うん、せーんぱーい、どーしよー俺!!」
「悠太は相談相手を間違えたな、丸藤とか山田とかいただろうに・・・」
「わぐっち先輩が一番言いやすかった」
「うれしいですよ、姫。俺を選んでくれて」
「なんで店モード?」
「・・・姫、君を独り占めにしたい」
「・・・ちょ、わぐっちせんぱっ」
ベッドに押し倒される。耳元でささやく先輩・・・
「ダメかな?・・・震えてるね、怖い?」
「・・・いいえ、結構面白いから」
「んだよ、ときめけー」
「んだよそれ、わぐっち先輩の方が面白いって、」
「・・・冗談じゃないよ悠太」
「・・・先輩?」
先輩が黙ってしまうから、うつむく顔をのぞきこんで言う。
「先輩?」
「・・・・・き」
「ん?」
「・・・くそ、今のもかわいい」
「え?」
ぶっちゅー
って感じのキス
「・・・言っても信じてもらえなさそうだけど、俺結構遊んでるし、それに悠太片思いしてるし」
先輩微妙に怒ってる?
「応援しようと思ったけど、俺には無理だわ。それに悠太君は俺のこと結構好きなんだ?遊び相手とか思ってる?遊んでたんだしいいだろって思ってる?」
「ちょっと、先輩?」
先輩・・・泣いてる?・・・もしかして先輩酔ってる?お酒弱い?だから店で酒出さないのか、なるほど・・・って今は置いといて・・・
「わぐっち先輩、水です、飲んで」
「ありがと。悪い悠太、正直言って俺もお前丸藤のこと好きなんだと思って焦ってた。女と付き合うならあきらめられたんだけど・・・」
「せんぱい俺のこと好きなの?」
「・・・す、」
そこで止まる。俺が先輩を見続けてたら視線そらされた。
「先輩・・・」
「笑うな!」
「なんであんな恥ずかしい台詞いえるのに」
「それとこれとは違う」
「違うんすね、今日ホントいろんな先輩見れて」
「・・・今日は別に何もしないから安心して俺ん家泊まってけ、ゆーたん」
「・・・はい」
「あーっと、返事別に気にしなくていいから、それと店休むとき連絡入れてくれよ」
「はい。わぐっち先輩」