大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 【銀魂 BL 銀総受け R18】 記念小説リク募集中 ( No.25 )
- 日時: 2014/01/12 22:52
- 名前: ヌコ介
俺は、俺なんかに笑ってくれるそいつを驚いた顔で見た。これは驚くしかないだろう。
「くだらねえこと、聞いてくれるねえ、土方君。んなことも解かんねえの? モテモテ副長さんも鈍いもんだねえ」
そう言いながら、やっぱり俺の下で万事屋は笑っている。
「んなの、俺が土方君のこと好きだからに決まってんでしょうが」
万事屋はそっと俺の首に自分の腕を巻きつけ、優しげに抱きしめて来た。なんだ、この暖かいの。なんだ、この優しいの。
俺は今にも泣きたくなる気持ちを抑え込んで万事屋の体を強く抱きしめた。そうか。好きだから≠ネんて言う不確かなものを頼りに、こいつらは笑ってくれていたのか。そうなのか。じゃあ、あいつも。
『十四郎さん』
そう言って笑ってくれたあいつも、俺のことを。
ああ、なんてばかなんだ俺。こんな簡単なことにも気付かず、毎日届かない思いを胸に込めていたのか。ああ。なんてばかなんだ。
「すまねえ、万事屋……、すまねえっ」
悔やんでも悔やみきれない思いを言葉に載せて、俺は万事屋を強く抱きしめた。こらえていたはずの涙が頬を伝う。まるで今まで溜めこんできた思いを一斉に発散するかのように、泣き続けた。
正直、いつまで泣いていたのか覚えていない。目を覚ました時は朝だったからだ。俺の隣で、万事屋も眠っていて、今までの自分の行為に虚しさを覚えさせた。
『んなの、俺が土方君のこと好きだからに決まってんでしょうが』
さも当たり前のように発せられたその言葉だが、俺にとっては、ひどく心地の良いものに聞こえた。
きっと、今まで俺の胸にあった思いはこれからも、あいつに届くことは無いだろう。届かなくても言い。
いつか届くことを信じて、俺はこれからも生きていこうと思う。
俺は、俺の横で寝息を立てる、今この思いを届けなければいけないヤツを優しく笑って見つめた。
(めちゃくちゃ無理矢理……。
ええ、土ミツが好きな友人がリクをくれたので、
土ミツ寄りの土銀を書かせて頂きました。
今後、土方さんは銀さんを恋人視していくんだと思います)