大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 【銀魂 BL 銀総受け R18】 記念小説リク募集中 ( No.34 )
日時: 2014/02/09 13:29
名前: ヌコ介

伍・参照千超え記念小説4
 ヅラ銀・『初めまして。愛しき人』

 先生に手を引かれてやってきたのは、大きな赤い目をした銀髪の子供だった。オレも子供だったから変に上から目線にものは言えないけれど。
 オレがそいつに名前を聞くと、無表情で、「ぎんとき」と答えた。先生がつけてくれたんだと、少しだけ嬉しそうに言っていた。

「オレは、桂小太郎だ。小太郎と呼んでくれ」

 そう懇切丁寧に自己紹介をした。
 にも拘らず、なぜかぎんときはオレの事を、「づら」と呼ぶ。なぜだろう。

 § § §

 オレ達が通う塾がある村にも春が来た。
 桜の木には綺麗な桃色の桜が花を咲かせ、風が吹いてはそこかしこに飛び交う。そんなだから、塾の中は桜の花びらでいっぱいだったりする。
「小太郎。悪いんですが銀時と一緒に薪(たきぎ)用の枝を森から取って来てもらいますか? 今日はいつも比べると冷えるので……」
 先生からそう言われ、素直に「はい」とうなずく。そして、言われた通り銀時と一緒に塾の裏にある山へ登った。

 § § §

「づらあ。マ○オのキノコが生えてる」
「ヅラじゃない、小太郎だ! ……銀時、それは絶対食べてはならんぞ。腹を下すかもしれん」
 銀時が、「ええー」と声を上げた。「ええー」って……。
「さっさと木を拾って帰るぞ」
「なあ、づらー」
 そこら辺に落ちている枝を数本拾って言うと、銀時が再び俺を呼ぶ。銀時を見ると、木にはえている赤色のキノコをとっているのが見えた。
「これ、食べたら成長す――」
「せんわ、バカ者! そんな物、さっさと捨て――」
 銀時に近付くと、不覚にも地面に落ちている落ち葉に足を取られてすっ転んだ。なんとも恥ずかしい。
 そのせいで銀時の上に覆いかぶさるような形で、俺は倒れた。
「ッ――……」
 頭を抑えて体を上げると、目の前に銀時の大きな目がある事に気付いた。赤い、綺麗な目だ。
 時間が停まったかと思った。オレは時間も忘れて、目の前にある銀時の目を見つめていた。