大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 【銀魂 BL 銀総受け R18】 記念小説リク募集中 ( No.42 )
日時: 2014/02/23 09:17
名前: ヌコ介

伍・参照千超え記念小説6
 全銀・『忍び猫と天パ猫は相容れない関係じゃなかったり。』

 猫。ネコ。(=^・^=)ニャー。ぬこ。
 忠誠心を持ち、一度仕えると決めたら主が死ぬまで傍を離れない良く出来た忠犬どもと違って、猫は気楽だ。

 餌が貰えるとわかりゃあ、悪人だろうが僧侶だろうが、お釈迦だろうが屍(かばね)だろうが、寄り添う。それは、まさに人間の深層心理の現れっつうヤツであって。

 斯く言う、この俺、服部全蔵も、そんな猫と似たような人間だ。
 忍びと言う名を象って、金を前に誰にだろうと刃を向ける。
 そう、今日もまた――。

『ぴりりりり、ぴりりりりっ』

 
 無機質な電子音。
 俺は音の発信源である携帯をとりだし、耳に当てる。


「っあ、デリバリーピザです。はい。はい。良いですよ。パーティーピザ3枚ですね。今からお作りしますので、少々お時間かかりますが――」
「ひゃっふううい!」


 俺しかいないピザ屋の厨房で、何を思ってか大はしゃぎで、この俺に蹴りをくらわしてきやがった銀髪男、通称ジャンプ侍。
 
 なんか、万事屋とか言う何でも屋を営んでいるらしく、今日は人手の足りねえこのピザ屋にバイトとしてはいったらしい。っが。


「てめえ、なに人がカッコ良く決めてたところに割り込んでんだあっ」


 間違ってもこの店で先輩に当たる俺に、この野郎はドロップキック噛ましてきやがった。
 この野郎っ。
 俺のナイーブな尻事情を破滅的にするだけじゃなく、顔面さえも世に通用しないもんにするつもりか、こら。


「ああ? え、なに? お宅、あんなん決まってると思ってたの? あんなん原作&アニメのぶり返しだろ? それをやっただけで決まってると思ってるとか……。ヤバい、虚しさのあまり、涙が」
「なに勝手に涙ぐんでんだよっ。別にどんなこと考えようが俺の勝手だろうが。……つうか、ピザ3枚注文だ。さっさと作んぞ、アルバイト」

 
 極力親切に言ってやったつもりでも、相手が、「ああ? 誰に口聞いてんだてめえ」と言ってくるもんだから元お庭番の血が騒ぐ。ヤバイ。殺シタイカモ。

 
「つか、ピザって生地に材料乗っけて焼くだけだろ? てめえだけでも出来んだろうが」
「ピザ生地が1枚足りねえんだよ。ウチ(この店)はピザも手作りするもんだからやたら時間が――」

 って言ってる隣で、この野郎ピザ生地を作るようの牛乳ラッパ飲みしやがった。うわー。……じゃ、ねえわ。


「てめ、何してんだ、それ生地作るための材料だぞ……っ!」
「あ? 生地だあ? んなん、他の材料てきとうに混ぜてつくりゃあ良いだろうが」

 さすがにプチンときた。
 俺はクナイ片手に牛乳を持つジャンプ侍に襲いかかった。
 ここまでは別にいやしいことなんて一つもなかった。うん。



 多分な。