大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 【銀魂 BL 坂田総受け R18】 コメ、リク募集中 ( No.65 )
- 日時: 2014/03/02 09:57
- 名前: ヌコ介
陸・後日談――坂銀
銀時が目を開けると、そこには見慣れない天井があった。
見慣れている万事屋の天井ではないと解かるのは何を隠そう、万事屋の天井にあんな人の顔みたいな模様は無いからだ。いや、別に銀さん怖がってないからね? 真実を述べているに過ぎないんだからね?
「――っお、やっと起きちょったか」
などと考えていると、不意に聞き覚えのある声と一緒に、顔に水をかけられた。そして、銀時の顔を覗き込むように一人の男の――坂本の顔が現れた。
――ぴくっ
銀時の眉が怒りを込めてうっすら動く。
「てめえ、」
まず一口に言うと、銀時は体を起こした。その際なんとも言えない激痛が腰に走ったが頑張って無視だ。
「よおくも、人の事あんな野蛮共に売りやがったなっ。四分の三ゴロシにされる覚悟できてんだろう――」
「金時」
言葉をさえぎって坂本が言葉を紡ぐ。銀時は普段聞きなれない坂本の声のトーンにおされて押し黙った。
「わし以外の男に啼かされたあかんゆうたじゃろ? そう言っちょったにも関わらず、おんしはあんな野蛮共に啼かされちょって……」
顔は笑っているのに、口調も笑っているのに。
銀時から見て、顔は笑っていても、口調は笑っていても、“坂本”が笑っていないのが容易に解かる。
「ッ――、て、てめえが、あいつらに俺を抱いてみろッつったんだろうが……っ! それを、俺だけが悪いように言ってんじゃねえよ!」
正論だ。
そう思って言った言葉だが、坂本にはその正論が通じないらしく。
「わしゃあ、おんしに期待しちょった。わし以外の男にどげんさかられても絶対言いように喘がんと思っちょった。まあ、わしの思い込みみたいじゃったがなっ!」
「あっははー」と笑ってみせるが、やはり笑っていない。
銀時は血の気が引いて行くのを感じた。
「のう、銀時」
名前を呼ばれたかと思うと、突然、坂本は銀時の肩を掴みその場に押し倒した。
突然の事と、普段見慣れない坂本の本性が目の前にある事に、抵抗の一つも出来ない銀時。
そんな銀時に坂本は微笑みながら言った。
「そげんお馬鹿さんには“お仕置き”が必要じゃと思わんか?」
やっぱり、“坂本”は笑っていなかった。