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「――、っぁ、っは、ぁ、っは、っひぅ、……っ」


　肩で息をする銀時を、坂本は優しく微笑みながら見つめていた。そして、優しい口調で「銀時」と言う。しかし、その言葉にさえも銀時は肩を震わせ、まだ何かあるのかと怯えたような顔を作る。
　それを、坂本は、少しさみしそうな顔で、見つめた。


「……銀時、儂あ自分のモンば他人に取られんのが怖いんじゃ。どんなええ男じゃろうと、どんな美人な女じゃろうと、おんしをとられとおないんじゃ」


　坂本の口から発せられる言葉は優しさに満ちた言葉だった。
　銀時は息を整えながら、自分に優しく話しかけてくれる坂本を見た。目に映る坂本は今にも泣きそうな笑顔を作っていた。



「儂あ宇宙ば行ってばっかで、たまにしか帰ってこんダメ人間じゃが、どんな理由があってもおんしを手放しとおない自分勝手な人間じゃあ。飽きられんのも、時間の問題じゃあ思うが、儂あおんしが好きじゃ。愛しちゅう。その、……銀時はどうかの？」



　あんな事をして置いた後に良い返事なんて聞けるはずがない。
　笑顔の裏で坂本自身そんな事を考えていた。それは、案の定という物なのか。



「嫌いだ」



　銀時は即答にも似たタイミングではっきり言った。そして、優しく坂本の首に腕を伸ばし、っぎゅと抱きしめた。



「てめえなんか大っ嫌いだボケ。だから……これ以上嫌いにさせんな、」



　坂本は優しく微笑みながら銀時を抱きしめた。「すまんのお、銀時」と、静かに涙を流す銀時をなだめながら。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終
(この後、めっちゃエッチしたと思います)