大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 【銀魂 BL 坂田総受け R18】 威銀更新中 ( No.76 )
日時: 2014/03/23 15:52
名前: ヌコ介

 いつからか、お兄さんの銀髪が愛おしくなってた。
 いつからか、お兄さんの赤目が綺麗で仕方なくなってた。
 いつからか、お兄さんの口をオレの口で塞いであげたいと思った。

 初めて、お兄さんに「抱かせてよ」と言ったのはいつだったか。
 全く覚えてないけど、その時のお兄さんの顔は覚えてる。

 いつも見てた、
  ふてぶてしい表情が消えて、
   顔が真っ赤になって、
    体が震えて、
    「本気で言ってんのか」と言う小さな声を漏らして、
     「うん」とオレが言うと、今にも泣きそうな顔で、




        「なに、お前、俺の事好きなの?」

 って、必死に笑う真っ赤なお兄さんの顔を、確かに、覚えてる。


←―――――***―――――→


「――腰があああ! ケツの孔があああ!」


 神威との性行為が1ラウンド、2ラウンド、3ラウンド、と続き、6ラウンドまで来て、気を失った銀八が目を覚ました時の、第一声。それがこれだった。


「てんめっ、好きかってしやがって! 何回中だしすりゃあ気がすむんだ! 俺が女だったら、妊娠してんぞコラ!」


 時刻は夕暮れ時。
 校舎に背中を預ける神威に銀八は地面に寝転がりながら怒鳴った。神威は笑っている。



「大丈夫。お兄さんがお姉さんでも、ちゃんとオレが守から。特にここの厨二から」


「意味分かんねえ事言ってんじゃねえよ、っだ、つつっ」

 
 起き上がろうとして腰に激痛が走り、銀八は腰をさすりながらその場に再び倒れこんだ。


「ああー、最悪だー……、てめ、行き成り盛り込みやがって……っ、覚えてろよっ」


「あっはは、お兄さんもノリノリだったじゃん。最後には、『もっろ、やっれえええ』って言ってオレから離れなかったs」


「だああああああああああああああああああああああああああああ! それ以上言ってんじゃねえええ! 言ったら、その馬鹿げひっこ抜く!」


 大声を出したせいでまたも銀八の腰に激痛が走った。



「ったく、ホント、妹と言い、てめえと言い、親バカハゲと言い、てめえの家族はウザ臭えヤツばっかかっ、……ったく」


 神威はそう言う銀八を見ながら先ほど自分が言った言葉を思い出した。



‘ウサギって寂しいと死んじゃうんだって’



 目の前の、銀髪も、寂しいのは嫌いなはずだ。だって、この銀髪はウサギと似ているんだもの。



「ねえ、お兄さん」



 銀八は、「あ?」と言いながら神威を見た。神威は校舎から背中を離し、銀八の唇に自分の唇を、そっと――。




                          終
(休日のテンションが半端ないです。あと二作くらい書けそうです)