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クロコノ

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「寒いな……」
「そうだね…」

クロハとコノハは、アジトのソファーの上でうずくまっていた。

「炬燵はねぇし、暖房壊れてるし…」

二人以外の団員(クロハは団員ではないけど)は、暖房を買いにいっている。
よくこんな寒い日に出掛けられるものだ。
今日は今年一番寒い日で、雪も降っているというのに。

「こうすればあったかい」

コノハはクロハに寄っ掛かった。
…顔が……近い…
クロハの理性は限界を迎えていた。

「………」

クロハはゆっくりとコノハを押し倒すと、優しく口付けした。

「…ん…」

静かな部屋に響き渡る水音。
そんなムードがくすぐったくて、クロハは頬を緩めた。

「……ん…ちゅ…ぁ…」

ゆっくり、ゆっくりと舌を入れる。
まるで二人の周りだけ時間が止まっているようで。
コノハは息苦しいのか、クロハの胸を叩いた。
ここで話さないのもな…と思ったクロハは、唇を離した。

「……あったかいね」

コノハがにこりと微笑んだ。

＿＿このまま、時間が止まってしまえば良いのに。


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