大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: カゲプロ(たまにミカグラ)BL・NL・GLリクOK! ( No.639 )
- 日時: 2014/09/02 23:42
- 名前: 幸音
マリー誕生日記念*セトマリ(R無し)
「大好き。」
を、言う相手は、私にはいない。
お母さんも、お父さんも、おばあちゃんも、おじいちゃんも、みんないない。
動物も好きだけど、大好きとは言えない。
増してや恋愛感情でもないし。
寂しいな・・・一人は辛い。
気分転換のために外を覗く。
そこには見慣れていない一人の男の子がいた。
焦ってるのか、泣いてるのか、私には分からない。
コンコン、と音がした。きっとあの子だ。
でも開けちゃダメ、開けちゃダメだ。
なのにドアに近づいてしまうのは何故だろう?
好奇心か、それとも・・・。
「きゃっ。」
少しつまづいた。素直な感想を伝えると、痛い。
つまづいたこと事態に感想はいらないのかもしれないけど、自分と話すしかないから。
そうこうしている間に、ドアが開いてしまった。
私は恐怖から、目を隠す。
「目を見ると石になってしまう。」
男の子は一歩ずつ、私に近づいてきて。
怖いよ・・・。
心の中でそう叫んだ時、男の子は言った。
「僕だって、石になってしまうと怯えて暮らしてた。でも世界はさ、案外怯えなくてもいいんだよ?」
その時、私の中の何かが消え、何かが生まれた。
ああ、私はもう・・・。
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「こんなこともあったけ。」
一人笑う私。思い出を思い返すのもたまにはいいね。
あの時私はあなたに出会ったから言える、最高の言葉は・・・。
「セト、大好きだよ。」
Fin.
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