大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: カゲプロ(たまにミカグラ)BL・NL・GLリクOK! ( No.645 )
日時: 2014/09/07 03:15
名前: 幸音

最近切な系書くのにハマッている。でもこれちゃうよ!?

8月15日記念ツキアザ

「お母さん、今日はお母さんのお誕生日だよ!」

そんな幼い娘の一言で、私の朝ははじまった。
朝、といってもその日はいつもの朝ではなくて、特別な朝だった。
人間界で言う、「誕生日」らしい。
メデューサの私にはよく分からぬ。

「シオンよ・・・どうして今日が私の誕生日なのだ・・・?」

まだ寝ぼけている私を揺さぶりながら、シオンは言う。

「お父さんがね、教えてくれたの!今日はお母さんが来て10年経つんだって!だから今日を誕生日にしたらしいよ〜。」
「そう、なのか・・・」

で、当の私の夫、ツキヒコは、いるはずの隣にはいない。

「ツキヒコはどこだ?」
「居間でk「アザミー?起きたのかいー?シオンも一緒ならおいでー!」はーい!!」

たったったとシオンは走っていく。私も着替え、居間に行った。
ドアを開けた瞬間、色鮮やかな細い紙が私の頭にふんわり着地した。
音から一歩遅れて聞こえたのは、ツキヒコとシオンの

「お誕生日おめでとう、アザミ!」
「お誕生日おめでとう、お母さん!」

という笑顔とともの祝福だ。
テーブルには、少し歪な形をしているケーキ。
ツキヒコの手には、数々の絆創膏。
シオンが作ったのか、ケーキの上には似ているようで似ていない、私達三人のマジパンが置いてあった。

いつの間にか私の目からは涙が流れていた。

「アザミ、どうしたの?」
「どこかいたいのー?」

私は一間置いてから言った。

「馬鹿者っ・・・愛してる・・・っ」

ずっと、一緒にいられますように。

Fin.