ぼくあか。クソ長い(文字数制限引っかかりました)上にやけにポエミーで読み返すのも恥ずかしいです。
ぽたり、滴がひと粒。
濡れた髪を乱暴に拭き、そのまま首にかける。茹だるような暑さに火照る顔を手で仰いで、ぬるい空気をかき混ぜた。
冷凍庫を開けると、ひんやりとした心地のいい空気に、ほほの筋肉がゆるんだ。
いちご色にまみれたアイスキャンディーの袋に苦戦するも、なんとか取り出し頬張る。
あぁ、幸せ味。
アイスキャンディーは舐める派だ。男らしくないと言われようがこれは譲れない。
口に含んだまま、ベットに転がり込む。しばらく誰の体温にも触れなかったベッドは、ひんやりと心地いい。
どんどん溶けていくアイスの滴を舐め取りながら、ベッド脇に投げておいたスマホを手に取った。
ちかちかと瞬くそれは、かつてないほどのメッセージを受け取っている。
それは主に部員からのものであったが、数が多過ぎて全てを見る気にはなれなくて、一番先頭に表示されたメッセージを開く。
ぽたり、滴がひと粒。
溢れたアイスに汚れた画面を拭き取り、もう一度よく、上から読んでいく。
改めて内容に絶句し、他の部員からのメールも一気に確認した。
みんな内容はおおかた同じ。文面から見ても、冗談とかそういった類のものではなさそうだった。
どうして、
つぶやく声で、我に帰った。
とにかく、行かなければ。
バタバタと慌ただしく階段を駆け下りる。
驚く家族を横目に、荒々しくクローゼットを開いた。
焦りにもたつく手つきに苛立ちを覚えながらも、なんとか見慣れた白いジャージに身を包む。
そのまま買ったばかりのシューズをつっかけて、ほどけた紐は無視したまま家を出た。
目的地までは自転車で二十分。いや、急げば十五分くらい。間に合うだろうか。
メッセージの届いた時間は丁度自分が風呂へと向かった直後で、タイミングの悪さに舌を打つ。
自転車に跨りながら最短のルートを計算する。頭の回転が速くてよかったと親に感謝しながら、ペダルに足をかけた。