大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: カノキド子作りr18(^q^) ( No.21 )
日時: 2014/12/31 15:50
名前: シア(フィアル)

「僕にはなんもなし? ひどいな〜」

 そういうカノだけれども、私は落ち着いたはずの気持ちが昂る。

「なによ……襲ってきといて……」

 その言葉で、カノとセトが固まる。
 私はコーヒーを飲んで、視線を二人から離した。

「……そのことなんだけど」
「なっ、なによ」

 いきなり口調の変わったセトにびっくりしてふりむく。
 そこには真面目な顔でまっすぐ私を見るセトと、罰が悪そうにうつむいたカノがいた。

「さっきの修也は、この修也じゃない」
「……え」
「蛇のせいで生まれた、もう一人の修也なんだ」
「……は?」

 そこでカノがセトの手を引いた。

「ありがとう。でもごめん、こっからは僕が言う」
「……うん、その方がいいかもね」

 乗り出していた身をソファーに戻し、セトは黙りこんだ。
 カノは俺を見ながら胸に手を当てる。

「今、僕の中には、能力をやたらと使いたがるもう一人の僕がいる。この『僕』が生まれたのは6年前の姉ちゃんが死んだ時」

 カノは目を閉じ、元気の無い声で語る、

「蛇の言うことに素直に従ったのもその『僕』。普段の僕なら、少しは反抗してただろうね」
「え、それって……6年前……? ずっと黙ってたの……?」

 私には、カノが二重人格だったことよりも、カノがそれを黙っていたことの方が驚いた。

「なんでも話すって、決めたのに……」
「ごめん。『僕』から説得力ある言い方で止められてて……」
「でも、修也は話そうとしてたよ」
「いつ」
「高校の卒業式で……だったっけ?」
「うん」

 あのときか。確か……

「なんか、修也が挙動不審だったから問い質したのよね」
「結局なんでもないで通しちゃったけど、さ。あぁ〜……あれはかなり怖かった」
「それはいいから」
「念のため能力で調べるようこっちまで脅されて……」
「……悪かった」
「修也にそれはもう必死に止められたから、つぼみには話さなかったけど」
「そこは話してよ、もう……」

 額に手を当て、溜め息を吐く。
 カノは申し訳なさそうに肩をすくめた。

「つぼみ」
「ん?」
「ごめん。さっきは」
「……」
「『早くとらないと、幸助にとられるぞ』って言われて、そっから記憶なくて……」
「そ、そんなこと言われてたの? するわけないじゃん……」
「いやもう、待たせてた私も悪いんだし」

 どんな説得されたんだよ……?

「んじゃ改めて」
「あっ」
「いや、いても大丈夫だから」
「そう……?」
「えっと……」

 居心地が悪くなったセトが狼狽える。
 もう座ってていいから。

「つぼみ」
「はい」
「僕と、結婚してください」
「はい」
「うぇ?」
「うぇ?ってなによ」
「おお〜! 成立っすね〜!?」

 気の抜けた顔で笑っているカノはセトにからかわれている。
 私はとりあえず部屋に戻った。

  *  *  *

 ふふふふふ……諦めましたもう構成とかありませんorz
 早々に終わらせて、中学生くらいのカノキド書きたいです(^o^;)