大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: カノキド子作りr18(^q^) ( No.6 )
日時: 2014/12/25 02:14
名前: シア(フィアル)

薬のおかげで頭痛は収まったものの、咳と鼻水が止まらず目が覚めてしまった深夜
……アイデアが浮かび上がってくる……ッ!?
※深夜謎テンション発動※

  *  *  *

 俺が大学に入ってから3年後。
 姉さんが、結婚した。
 それを知ったのは俺たちの成人式の時だ。いきなり告げられた婚約の話を聞いてびっくりしたものだ。

 俺とセトとカノは高校卒業後、寮制のそこそこいい大学に進み、勉強の日々を過ごしている。
 今でも、8月14日か15日はアジトで記念日として皆が集まっている。
 今年は8月14日に結婚式をすると聞いて、来れるだけのメンバーが集まった。

「姉さん……綺麗だね」

 今、目の前の姉さんはとても綺麗だ。
 レースの刺繍が施された純白のウェディングドレス。ふわふわとセットされた黒髪。プロにメイクされた幸せそうな顔。

「やだ、つぼみったら。泣かないでよ」
「そりゃあ泣くよ〜。シンタロー君に姉ちゃん取られたんだからさ」
「ち、違っ――」
「こーらっ。修也も嫉妬しないの」
「ちーがーいーまーすー」

 ぺしぺしと頭を姉さんに叩かれているカノを見つつ、俺はシンタローにも目を向けた。

「お兄ちゃんが結婚できるなんて思ってもみなかった!」
「ほーんとほんと。コイツがねー」
「るせぇっ」
「貴音、失礼だよ」

 シンタローとキサラギの横に、エネとコノハ――去年結婚した貴音さんと遥さんがいた。
 貴音さんはもうお腹が大きく、今月中には子供が産まれるそうだ。

「アヤノちゃんも、こんなやつと結婚なんかしちゃって、後悔しないのぉ?」
「大丈夫ですよ。お2人みたいに仲良くします」
「んなっ……」

 お腹を押さえて顔を赤くした貴音さんは、遥さんと一緒に席に戻り、俺とカノも戻る事にした。

「姉さん、幸せそうだね」
「……そーだねぇ」

 俺は少し振り返り、涙を拭いて席に着いた。

「んで、セト?」
「あー、ちょっと待ってほしいっす……」
「早く姉さんのところ行ってやれよ」
「むむむむ無理……無理……」
「マリー、大丈夫っすよ〜」

 俺たちのテーブルに巨大な白い玉が出現していた。

 体を縮こまらせて震えているマリーは、現在アジトを出て、森の家で暮らしている。
 セトはバイトと大学を往復しながら、バイトが休みの時だけ森の家に遊びに行っていると聞く。

 すると、後ろから声をかけられた。

「団長さーん」
「ヒヨリ! 来てたのか?」
「えへへ。ちょっと遅れちゃって、今来たとこなんです」

 中学生になったばかりのヒヨリは、少し大人びた雰囲気を醸し出していた。
 横からカノが出てきて、ニコニコしながらヒヨリに話し掛ける。

「こんちわ。ヒビヤ君は一緒じゃないの?」
「置いてきました」

 カノがすごく驚いた顔をする。

「……いえ、冗談です。お祝い事なので、参加しろと言ったのですけどね。法事があって来れないそうです」
「残念っすね」
「というか、連れてきても五月蝿いだけなんで」
「わかるわかる」
「え、えぇ〜……」

 カノが机に突っ伏していたが、知らんな。
 その後なんとかマリーを励ましたセトとヒヨリの働きによって、ヒビヤ以外全員お祝いを言うことができた。
 ちなみに、ヒビヤは後で家から姉さんに電話したらしいが、すぐに取り上げられたそうだ。

『ア、アヤノさん。ご結婚おめであ! ちょ、お父さ――』

 という短いメッセージだったと聞いている。実にヒビヤらしい。
 騒がしくも思い出に残る披露宴だった。

  *  *  *

 後日、姉さんの家に住むことになったシンタローの手伝いに行った。
 姉さんとシンタローとキサラギだけじゃ終わらないそうだ。
 こっちのメンバーは俺とカノ。
 少ねえ。

「お兄ちゃん、経済力ないねー」
「仕方ねーだろーが」
「やーいヘタレくーん」
「あ!?」

 シンタローが段ボールを持ったままカノと喧嘩を始めた。
 しばらく俺たちはその脇を無言で往復していた。
 そこに姉さんがやってきて、二人の間に入る。

「こらこら。喧嘩しないのー」
「でもさ〜」
「でもじゃなぁーいっ」
「ざまぁ」
「んっ?」

 はぁー……。と溜め息を吐いた姉さんは、二人の頭をぺしっと叩いた。

「もう義兄弟なんだから、仲良くしなさい!」
「こんな義弟いらねえ」
「こんな義兄さんいらなーい」

 あ。
 忘れてた。
 シンタロー、もう義兄さんか。
 あのヘタレが……。
 …………うーむ、慣れにくそうだ。

「先生がお義父さんなのかぁ。不思議な感じ」
「だな」

 にしても。

「……結婚か」

 そう呟いた俺を、カノがじっと見つめていた気がした。

Re: カノキド子作りr18(^q^) ( No.7 )
日時: 2014/12/25 02:21
名前: シア(フィアル)

上の話の一年後(展開が早い
キドは口に出す言葉遣いを少し女の子っぽく直して努力してます

  *  *  *

 俺たちは無事大学を卒業し、仕事に着いた。
 セトはバイトしていた商店で気に入られたらしく、正社員に。
 カノは公務員に。安定した職業だよな。
 俺は薬剤師だ。給料もいいし、得意分野だったからな。

 義兄さんは会社員になり、ちゃんと姉さんを養っている。
 問題はなさそうだ。
 そういえば、カノと義兄さんは眼鏡をかけ始めた。
 意外と似合うと好評だ。

 姉さんは、子供の名前を決めているのだろうか?
 仕事が終わったら電話してみるか。

「木戸さーん、これどこだっけ?」
「あ、はい。それならここに――」

 いかんいかん。
 ボーッとしていた。
 しっかり働こう……。

  *  *  *

 夏休みのある日。
 俺たちは集まってある知らせを待っている。

「……っ」

 電話がかかってきた。

『お義姉さん! 産まれます! 中に戻ってきて下さい!』
「わかったけど、病院の中で電話してもいいのか!?」
『あ。き、切ります!』

 ブチッ。
 俺は電話をしまい、一緒に来ていたカノとセトの方を振り返る。

「産まれるって、早く行こう!」
「え、もう!?」
「きっと大丈夫っすよ!」

 自販機の横のゴミ箱に飲み干したコーヒー缶を突っ込み、病院の入り口へと急いだ。

  *  *  *

「お義姉さん、こっちです!」

 廊下を急いでいると、ドアの前でキサラギが手を振っているのが見えた。
 消毒等をして部屋の中に入る。

「はい、息吐いてー。止めて!」
「あ、う……はぁっ、はぁっ、んんっ!」
「アヤノ……頑張れ……」

 そこには力んでいる、姉さんが。隣で義兄さんが手を握っている。

「姉ちゃん!」
「あっ、み、皆……」

 もう片方の空いている手を4人で握る。相当痛いみたいで、汗が凄かった。
 ひたすら祈りながら皆で応援していると、姉さんの体が跳ねた。

「く……ああっ!!」
「産まれましたよ!」

 姉さんは朦朧としているのか、宙を見つめたまま荒い息を繰り返していた。

「お父さん、抱いてみてください」
「えっ、あ、わ、わ」

 子供はまず、義兄さんの腕に。

「もー、お兄ちゃん泣いてる〜」
「るせぇっ……!」

 シンタローは子供を見ながらえぐえぐ泣いていた。
 キサラギも笑顔だが、少し泣きそうになっていた。

「アヤノ! 俺たちの子だぞ! 無事産まれたぞ!」
「赤ちゃん……」

 姉さんは義兄さんから子供を受け取り、抱き締めた。

「私、お母さんになったんだ……」

 そして、泣いてしまった。
 それにつられて、皆で嬉し泣きをして、新しい命を祝った。

  *  *  *

 翌日、姉さんがベッドで目を覚ましてからのこと。

「ふふっ。うふふ」
「姉ちゃん笑ってばっかりっすね」
「そりゃあ、嬉しいもん」

 俺がリンゴを向いている隣で、セトが姉さんと話していた。
 義兄さんはずっと徹夜で見守っていたため、疲れたのかイスでコックリコックリ船をこいて寝ている。

「姉さん、私にも抱かせてよ」
「もちろん」

 赤ちゃんを受け取り、胸に抱く。
 まだ柔らかいその子は、とても暖かかった。

 カノはキサラギと、メカクシ団メンバーに写メを送ったり電話したりしている。

「その子からは、キサラギはおばさんって呼ばれるな」
「あ、そうなるね」
「ヒビヤさんが嫌味たっぷりに言ってきそうっす」
「ヒビヤなら言いそう。『お〜ば〜さ〜ん〜?w』って」

 想像したら笑えた。
 その後キサラギは仕事へ行き、仕事のセトと交代してイスに座った。

「ちょっと飲み物買ってくる。他に何かいる?」
「あ、お茶なくなりそうだから買ってきて」
「僕はコーヒーかな」
「了解」

 鞄から財布を出し、ドアから出る。

「姉ちゃん、相談があるんだけど――」

 ドアを閉める瞬間、何か聞こえたきがした。

  *  *  *

ちなみに、アヤシンに出来た子は女の子です。
『如月 花菜』きさらぎ かな
という名前に決まったそうな

Re: カノキド子作りr18(^q^) ( No.8 )
日時: 2014/12/25 03:19
名前: シア(フィアル)

周りの友達の影響で、キドの口癖だった男口調が直りつつあります

  *  *  *

 花菜が産まれた翌年。
 今年は皆2日とも予定が合わず、今日14日にアジトに集まれたのは、私とカノだけだった。

 ……実は、私とカノには秘密がある。
 まだ誰にも話してはいないのだけれど。

 ――私たちは、5年前から、ずっと付き合っている。
 全てが片付いた、あの日からだ。
 カノの告白から始まった。

『つぼみ。ずっとそばにいたいんだ。僕と、付き合ってください』

 関係は良好。

「ねえ、キド」
「なに」
「二人きりだし、なんか恋人らしいことしたいなー」

 朝食を作っていた手を止める。
 振り返ると、カノがソファーからこちらをみていた。

「わかったわかった」

 ちょうど仕上がった料理を並べ、カノと口付けをした。
 これくらいの事なら照れずにできる。慣れたものだ。

「ほら、冷めないうちに食べるよ?」
「はーい」

 しばらく黙々と食べ続けていたが、カノがまた話しかけてきた。

「ねえ、食べさせあいっこしない?」
「それもするの? まあ、いいけど」

 あーんとか言いながらカノがオカズをつきだしていた。
 パクっと食べ、私も食べさせる。

「どうしたの、やけに積極的じゃない」
「いやー、まあ……ね」

 それきり、カノはずっと黙っていた。
 カノのポーカーフェイスには詳しい私が見ても、何か考えているように見える。

「何か悩み事でもあるの?」
「……んー」
「言ってみて」

 箸を置いて、カノの目を真っ直ぐに見る。
 するとカノも箸を置き、姿勢を正した。

「つぼみ」
「ん?」
「……僕と、結婚して下さい」
「……うぇ?」

 ……。
 …………。
 ………………。
 ……………………ハッ!

「えっ、えぇぇええ! プ、プロ、プロポーズででですかっ!?」
「うん」
「いや、いきたりそんな、うわ、嬉し――じゃなくて、恥ずかし――あ、違っ、え、えぇとぉ……」

 たぶん、私の顔はものすごい真っ赤だろう。
 落ち着いてられない!

「え、と、その……」
「うん」
「ちょっと、ちょっとだけ……ほんのちょっと待ってて欲しい……」
「ん、わかった」

 それを聞いて、カノはニコッと笑った。
 ま、まあ、夏休み終わるまで1週間あるし?
 悩む時間ならたっぷりあるし?
 ……うん、嬉しい……。

  *  *  *

「へ、返事!? ちょ、まだ、えっと、待ってて!」

 と言いまくり、はや6日経過。
 何やってんだ俺はッ!?
 とっととOKして……いや、無理。
 恥ずかしくて死ぬ……。悶え死ぬ……ッ!

「ってええぇ……?」

 もう夜ですか。夜ですか?
 うん、夜だ。
 どうしよう。未だに部屋で悶えているこの状況。
 カノも気を使っているのか、朝おはようと言う以外には話しかけてこない。

「……とりあえず、お風呂入ろう」

 カノはもう入ったらしく、タオルが無かった。
 服を脱ぎ、扉を開ける。

「……ふぅ」

 湯船に浸かり、また考える。

 同じ家に住んでいるのに、ちゃんと話もしない自分。
 相手の気持ちを考えず、何日も何日も待たせている自分。
 カノの気持ちを読み取れない自分。
 そして、何よりも――。

 プロポーズされた時、カノは能力をつかっていなかった。
 自分の本心だと証明するためだったのだろう。

「……よし」

 決めた。
 明日の朝、カノに告げる。

『私でよければ、お受けします』

 早くカノに……修也に、伝えたい――

Re: カノキド子作りr18(^q^) ( No.9 )
日時: 2014/12/25 04:10
名前: シア(フィアル)

死ぬかと思った咳で目が覚めた☆←

  *  *  *

 パジャマに着替え、さあ寝るぞと準備をしていた時。
 ドアがノックされた。

「しゅ、修也……? じゃなくて、カノ! どうしたの?」

 返事が無いので、ドアを開ける。
 そこに、表情を赤い目で隠したカノがいた。

「えっ? カ、ノ……っ!?」

 カノは私を押し倒し、床に組敷いた。

「うっ……」

 頭が鈍い音を立てて当たる。かなり痛い……。
 両手首を捕まれ、足も絡められて動けない。

「しゅ……や……」

 赤い瞳に何か強い怒りを感じたような気がして、震えた声しか出せない。

「ね……ねえ! しゅ……はむっ……! んっ」

 いきなり貪るようなキスをされ、体が跳ねた。
 体をよじって逃げようとしても、強い力で押さえつけられて身動きがとれない。

「んっ、はぅ……! あ、ゃ……っ!」
「んっ、はぁっ……んぁ」

 カノは何度も角度を変え、深いキスを繰り返した。
 為す術もなく、蹂躙される。

「や、やめ……っ! い、や……!!」

 舌を絡めとられ、身体が熱くなってきた。
 一生懸命首を振り、その熱ごと拒否する。

「……五月蝿い」
「いっ……!?」

 いつの間に離したのか、右手で顎を掴まれた。
 痛い。とても痛い。

 ……怖い。

「……っあ」
「あ……ふぁ……」

 口の中を舐められる。
 ひたすら舌を動かされ、荒い息と共にカノの目がぼんやりとする。

「つぼみ……甘い……」
「い、やぁ……やめて……ん」

 目を瞑り、ひたすら怯える。
 掠れた声しか出ない。
 目の前のカノが……修也が、遠くに行ってしまったようで、怖い。

 ――目の前のこの人は、誰?

「あっ……ん――」

 口を思いっきり吸われ、息ができない。
 修也は口を塞いだまま、私の上へ乗り、顔を近付けてきた。

「――っ!」
「んん……」

 嫌だ。やめて。怖い。
 息が、息が……。

「……っふぁ!」
「は、ぁっ……」

 そして、修也は、私のパジャマの裾に手を差し込み、胸を触ろうと這わせた。

「――っ!? やめてッ!!」

 限界がきた。
 気付いた時には、大きな音がしていて、修也の左頬を思いっきり叩いていた。

 跳ね退けるように起き上がり、修也をドアの外へ押し出す。
 バタンッ! とドアを閉め、鍵をかけて、私は崩れ落ちた。

「……うっ、ひぐ……うぁ……」

 そこで、初めて泣いていたのに気付く。
 熱い涙が流れて止まらない。
 拭っても拭いきれない目元を擦りながら、ただ嗚咽を漏らしてい
た。

  *  *  *

「……うっ、ひぐ……うぁ……」

 ドア越しに、キドの泣く声が聞こえる。
 僕はドアに凭れたまま、何も考えられないでいた。

「……」

 頬が痛い。
 手でそっと触ると、かなり腫れていた。

 ……キドに叩かれたのはいつ振りだろうか?
 最近は、僕が能力をあまり使わない事もあって、暴力を使わなくなっていた。

 と、そこで目に溜まっている物に気付く。

「……涙?」

 いつから泣いていたんだろうか?
 ……大方、能力が途切れた時からだろう。

 叩かれた場所が痛むから? 違う。
 キドに叩かれ、拒否されたから? ……違う。

「……っ」

 自分の情けなさがあまりにも嫌で、泣いていたんだ。

「……っく」

 能力がうまく使えない。
 涙を隠せないまま、僕は部屋に戻った。

Re: カノキド子作りr18(^q^) ( No.10 )
日時: 2014/12/25 23:11
名前: シア(フィアル)

なにこれナニコレ駄作だ……
それでも続ける私もどうかとは思うけど(^o^;)
熱が上がったけど、咳が収まったから楽だ
続き書こっかな?