大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: カノキド子作りr18(^q^) ( No.60 )
- 日時: 2015/02/08 20:19
- 名前: シア ◆Y5FIMZm95M
では、カノSideでスタート!
* * *
「……?」
真夜中、妙な胸騒ぎがして目が覚めた。
目の前にはつぼみの顔が。
「ヒッ……!?」
なんで!? ここここ、ころ、殺され、れれれれ!?Σ(゜Д゜;
とあわてたが、昼間の事を思い出すうちに落ち着いていった。
せっかく家族になったんだからと、家族全員で寝ることにしたのだ。
姉ちゃんのベッドと母さんのベッドと父さんのベッド。
3つ合わせたらかなり長くなった。
「ふぅ」
トイレにでも行こうかとベッドを這い出て、部屋を後にした。
* * *
「なーんか、玄関から音がしたような」
気になって、玄関のドアを見に行く。
「あれ?」
開いている。
そう、あの時と同じ様に。
『――……きゃあぁ!!……――……たす……け……――』
「!」
2階から悲鳴らしきものが聞こえた。
僕は階段をかけあがり、隙間の開いたドアを開く。
「ちっ……」
否、開かない。
体当たりをすると、2回ほどで開いた。
ドアの邪魔をしていたのは……血だらけの父さんだった。
「修也、逃げて!」
「なっ!?」
つぼみと幸助を抱えて丸まっている母さんが、強盗に刺される。
血が迸り、抱えられている二人を赤く濡らした。
「母さん!!」
「やめてーッ!」
幸助が包丁を奪おうと飛びかかる。
が、柄で頭を殴られ、叩き落とされる。
「ぐっ……あうっ!」
その背中に、包丁を突き立てる。
ベッドも見る見るうちに赤色に染まっていく。
「や……嫌……っ!」
強盗は無言でつぼみを見、包丁を幸助から抜こうとする。
「つぼみッ!!」
「ダメ逃げて!」
包丁を抜ききる前に、僕は強盗に突進した。
包丁を掴んだまま、強盗が壁に激突する。
「もうあの頃のようにはしない……僕が守るんだ!」
「ダメだよ! 逃げてってばぁ!」
つぼみを背中に回し、強盗を睨み付ける。
むくりと起き上がった強盗と目が合う。
「あぁ? あん時の……」
「おまっ……!?」
母さんを殺した強盗だ。
目の前が暗くなった。
つぼみの制止の声が聞こえた気がしたが、無我夢中で動いていた。
僕は、強盗の首に両手を食い込ませていた。
「お前が! 母さんを殺した!! お前がッ!!」
「が……ぐ」
ギリギリと力を込め、怒りに身を任せる。
その時、頭の中で懐かしい声がした。
『……修也』
「……母さん?」
すると、もう一度声がする。
「修也」
今度ははっきりと、下から聞こえた。
「え?」
強盗の顔を見ると、それは母さんの顔になっていた。
驚いて、頭の中が真っ白になる。
「へぶっ!」
いつのまにか、僕は壁際にいた。
蹴り飛ばされたらしく、腹がとても痛む。
倒れこみ、起き上がれないまま顔を上げる。
「あっ……ぁ」
つぼみの細い体を、包丁が貫いていた。
包丁を握るのは、死んだ筈の僕の母さん。
見間違いじゃなかった。
「母さ……なんで……?」
倒れたつぼみに包丁を刺したまま、母さんは近付いてくる。
赤く染まった母さんは、倒れた僕を抱き締めた。
「母さん……?」
「大嫌いな、修也……」
抱き締める腕に、力がこもってゆく。
「大好きな、私の子……」
「苦し……っ」
僕が最期に見た母さんの顔は、笑っていた。
僕があの時も聞いた、母さんの最期の声がする。
「******」
* * *
「――……や! 修也!」
「うわぁぁああ!?」
「ぃたっ!」
目を開けると、心配そうな姉ちゃんの顔。
驚いた僕が起き上がろうとして、おでこ同士をぶつけた。
「うー、修也、大丈夫?」
「いった……うん、大丈夫」
涙目で額を押さえる姉ちゃんは、とても心配そうな顔をしていた。
「修也、うなされてたよ?」
「え?」
隣で幸助が言う。
「母さん……母さんって言ってた」
「あれ、つぼみ?」
「なに、いて悪い?」
ふん、と鼻を鳴らすつぼみもいた。
「汗びっしょりだぞ」
「泣いちゃって……怖い夢でも見たの?」
「え?……え?」
わけがわからず、父さんと母さんを見つめる。
「……あ、夢か」
まだ窓の外は暗く、深夜だった。
「大丈夫?」
「あ……」
姉ちゃんが、また心配そうに聞いてくる。
「だ、大丈夫! 大丈夫だから、トイレ行ってくる!」
急いでベッドを飛び出し、トイレに向かう。
そのあと玄関を確認しに行ったけれど、鍵がちゃんとかかっていた。
* * *
はい、長文!!