大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: カゲプロパロ書こう!\(^o^)/ ( No.16 )
- 日時: 2015/01/28 00:17
- 名前: シア ◆Y5FIMZm95M
まだまだ続くよどこまでも(((
* * *
キドとセトが、カノに近寄る。
「……修也。お願いだから……私たちに説明してほしい」
「修也はいつも一人で抱え込んでる。力にならせて。兄弟でしょ?」
そこで俺とエネは立ち直り、なんとかカノの方を向く。
口調が変わった二人に驚きつつ、メンバーの皆も声を上げ始める。
「そうだよ! 皆を頼って!」
「こんなときこその仲間です!」
『……アヤノちゃんの意志を伝えてあげて』
「俺を許してくれとは言わない。ただ、償いだけでもさせてくれ」
「僕だって、力になりたいんだ」
「……頑張ろう」
皆が口々に言葉をかけると、カノはうつむいてフードを被った。
一番近かったセトが、カノの肩に手を置こうと近より――
「黙れ」
その場の空気が凍りついた。
顔を上げたカノは静かに怒り狂っているようで。
光が見えない赤い瞳で……マリーを睨んでいた。
「カ、ノ……? な、なんで私に、怒ってるの……?」
「幸助、なんでこんなのを連れてきたんだよ」
「修也……?」
マリーを庇うように、セトがマリーを遮る位置に出て、キドが入れ替わるようにカノに手を伸ばした。
肩に手を置き、キドとは思えない低い声で言った。
「いい加減にして。能力解いて」
「殴れば?」
パァンっと軽い音が鳴り、キドがカノの頬を叩いた。
キドは泣きそうな顔でカノの顔を見ていた。
「どうしちゃったの? 姉さんの事、何か知ってるの? 教えてよ、修也……」
手を握りしめ、キドはポロポロと泣き出してしまった。
もはや初期メンバー以外は手が出せないこの状況のなか、カノが申し訳なさそうにキドを見ていた。
「……ごめん」
叩かれた頬を触り、その手をキドの頭に乗せて撫でた。
泣きじゃくるキドはそれを受け入れている。
罰が悪そうにセトの方を見た後、マリーに歩み寄る。
だが、後退りしたマリーとそれを庇うセトを見て、歩みを止めた。
「マリー、ごめん。幸助も、ごめんね」
「う、うん」
「大丈夫」
セトは微笑みながら、カノを抱いた。※BLではありません(^q^)
「今まで、ずっと悩んでたんだよね。これからは、俺たちにも背負わせて」
「……うん」
その後、壮絶な暴露大会が始まったのでした。
* * *
終わりかって?
いや、続きます(長ぇ
- Re: カゲプロパロ書こう!\(^o^)/ ( No.17 )
- 日時: 2015/02/01 14:08
- 名前: シア ◆Y5FIMZm95M
あと二話で終わらせたい←
* * *
「ようやく、エネの弱点がわかったぜ……」
「ちょ、そのドヤ顔やめてお兄ちゃん」
「えーと、なんだったかな。あ、“ご主人”?」
『ひぃ……』
「んーっと……“エネ”」
『うっ』
「“閃光のm『イヤァァァアアア!!!!!(爆)』……フッ」
ガッツポーズする俺。
「とりあえず、貴音さんの身体回収するっすか?」
『えー……まぁ、元には戻りたいですケド』
「それが危険なんだよ」
立ち直ったカノが解説する。
「父さん……もといあの蛇は、僕が皆にバラした事は知らない。でも、想定はしていたはずだよ」
「なぜわかる?」
「研究所で、どう見ても本物の銃仲間に配ってたんだ」
「先生、学校の地下でなにしてんですか……」
公共の施設の地下を改造とかできんのかよ。
いや、できてんのか。
「んで、マリーとコノハは連れていくべきではない、と」
「そう。マリーに何かしらやろうとしてるみたいだし、遥さんの身体がカギになるみたいだから」
「よし、行くか」
「えっ、行かない選択はないの?」
* * *
「なんで来たの(早くこの小説終わらせるためだ(゜▽゜;)by作者」
俺たちは研究所でエネもとい貴音の身体を取り戻し、最深部まで向かっていた。
「展開早いよな」
「メタ発言はよせ」
「うっす」
貴音の身体がうまく使えず、またいつ倒れるかわからないという事で、エネはエネのままいることにした。
その間貴音を背負うのはセトだ。
途中ハプニングとかはあったが、大体アニメと一緒だ。
「だからメタやめろと言っているだろうが」
「作者に言わされてるんです……」
* * *
で、最深部にたどり着いた訳だが。
「誰も……いない?」
「ヒビヤ君、能力使える?」
「うん。あの公園の時のおかげでね」
「俺とヒビヤで見張っとこう」
俺たちは姿を消し、怪しげな研究所をくまなく探した。
それでも、上で警備していたような下っ端さえ見当たらない。
カノが、中央の柱に歩み寄る。
「今のうちに、データ消しておこう」
「データ?」
そ、とウィンクしながらカノは柱に触れた。
すると触れた箇所が凹み、暗証番号入力のボタンが出てくる。
慣れた手つきで20ケタほど打ち込んだ後、一歩下がると一台のPCが机と共に出てきた。
皆がポカーンと見つめるなか、カノはおそらく極秘であろう重要そうなデータを削除していった。
「何が書いてあったんだ?」
「《向こうのセカイ》に関する研究データ。あれ、蛇の目的ってなんだろう?」
「母さんを取り戻すことだろ?」
「いや……これ、失敗させるよう仕組まれてる」
「は?」
カノがデータを消し終わり、アジトに連絡を入れる。
「もしもしー」
『もっ、もしもし!』
「とりあえず任務は終わったから帰還しまーす」
『え?』
「蛇がいなかったんだよ」
『そうなんだ。あ、お客さん来てるよ』
「……は?」
『キド達に会いに来たって言ってて』
「上げちゃダメだよそれ蛇じゃないの!?」
『コノハ君が先生だから大丈夫って……あ、コノハく――ブチッ』
電話はそこで切れた。
「マリー? マリー!?」
「ど、どうしたの?」
「ヤバイ……蛇がアジトに来た」
「帰らないと!」
「よりによってあの二人がいる時に……!」
「エネちゃん! マリーちゃんに預けた私のスマホに行って見てきてくれない!?」
『わかりました!』
と、そこで停電になり、辺りがスマホの光以外見えなくなった。
『あれ? あれっ』
「みんな、シンタローのところへ集まれ」
「いだっ!?」
「うわぁあごめんヒビヤ君!」
「エネどうした? ついでに明るさ上げてくれ」
『よっと……えっとその、圏外になってます』
「ここから動けないってこと?」
しばらくどうするか話し合っていると、非常灯らしき弱々しい明かりが灯った。
* * *
ラスト1話!
- Re: カゲプロパロ書こう!\(^o^)/ ( No.18 )
- 日時: 2015/02/01 15:04
- 名前: シア ◆Y5FIMZm95M
「とりあえずここから出よう」
「わかった」
皆で出口に走っていくと、前を走っていたカノとモモが立ち止まった。
「!」
「マリーちゃん! えっと、コノハ、さん……?」
出口の扉に凭れるようにして、コノハが立っていた。
マリーの首に手を回し、こめかみに拳銃を突きつけた状態で。
「そうか、コノハの身体が必要なのは、蛇が寄生するためか……!」
「マリー!」
「み、みんな!」
「ちょっと黙ってくれるか」
「……っ」
クロハが軽くマリーを持ち上げた。
背がクロハより低いマリーは簡単に浮き上がり、首を絞められた。
「マリーを離すっす!」
「馴れ馴れしく女の子に触るな!」
「うわぁ貴音さん動けるの!?」
「……待て、黙っていろ」
「そうそう。団長さんに従いなよ」
クロハは中央の柱に歩いて行き、そこでマリーを乱暴にこちらへ放り投げた。
セトが駆け寄る。
「ぅう……」
「大丈夫すか? 怪我は?」
「だ、大丈夫だけど、先生? から黒いのがコノハ君に……先生倒れちゃって、コノハ君が私をここまで無理矢理連れてきて……」
「あいつが蛇で間違いないようだな」
クロハはカノと同じくデータを取り出そうとして、首を傾げた。
「この短時間によくここまで消せたな」
「お前の目的はなんだ」
「単刀直入だね。まぁいいけど」
銃を手で弄りつつ、クロハは語り出した。
「願いを叶えた蛇は命の代わりとなる。これはわかるよな?
だが、俺はそんな役目はまっぴらごめんだ。
俺はちょいと特別でな。他の蛇と違い、ある程度自由に動けるんだ。
それでも、願いを叶えれば魂と同化してしまうんだなこれが。
じゃあ、それをを叶えなければ俺はこの存在を維持できる訳だわな」
「だから失敗に導こうとしてたのか」
「お前らが素直にしてりゃあうまくいくだろうがな? 絶対お前らは刃向かうだろう。
でもって、失敗すればもう動けなくなる。
なら、最初からやり直せばいい」
「やり直す……?」
「そこの女王の力を使うんだよ」
クロハがマリーを指さした。
「私の、力……?」
「《繰り返すセカイ》を、現実に生み出すんだよ。これが初実験だから、時間かかりそうだな」
「あんた、何言ってんのよ」
「さあな。お前らにはわからんだろうよ」
「でも、私にはそんな力、大きすぎて使えない……」
「発狂すりゃあ使えんだろ」
「発狂させるって……何をするつもりだ?」
「簡単だ。お前ら全員、殺す」
* * *
すみません次が本当のラストです
- Re: カゲプロパロ書こう!\(^o^)/ ( No.19 )
- 日時: 2015/02/01 17:32
- 名前: シア ◆Y5FIMZm95M
それを聞き、エネが動いた。
恐るべき速度で研究所をハッキングし、全てのテレビ台にエネの顔のどアップが映った。
「なにこれ」
クロハが柱の上に取り付けられた最も大きなテレビ台に目を向ける。
その隙にキドが全員を隠し、走り去る。
『流石に、あなたも私には手が出せないでしょう? なんなら、全て破壊してあげてもいいんですよ。諦めてクダサイ』
「あー、そう思ってんのか」
『ハイ?』
PCにクロハが何かを打ち込んだ。
すると机が柱に収納され、テレビにノイズが走る。
『なっ!? な▽※んで■@すか、こΒ‰Ηれ……!!』
「ぶっはッ」
「うおっ」
画面が黒に染まるのと、担がれた貴音が起き上がるのは同時だった。
ぜいぜい荒い息をしている貴音にモモが声をかける。
「どうしたんですか!?」
「あいつ……本気で私達を殺そうとしてるよ。後0.3秒遅かったら死んでた」
「そんな!」
顔が青くなる二人だったが、キドが急いで指示を出す。
「どうやら、俺の能力は見破れないらしい。急いでここを出るぞ! セト、あいつの先手を読め!」
「了解っす」
能力で目を赤く染めるセト。
その脇でマリーがセトの腕を掴んでいる。
カノとキドが率先して出口に向かう。
「キド、こっちは見えていないっす。銃で撃ってマリーに当たったら困るから、攻撃はしないようっす」
「助かった……」
「おじさん、おばさんよりヘタレだね」
「元々ヒキニートだからね」
「うるせぇ。キド達についてくぞ」
出口の脇の暗証番号入力ボタンにカノが近づく。
「……? パスワードが変えられてる」
「さっきの間に変えられたのか!」
「ちょっと見せてみろ」
「ちょ、シンタロー君?」
シンタローが20ケタほどの数字を入れると、簡単に開いた。
「なんで……」
「さっき、奴の手元を見てたから」
「お兄ちゃんよりも役に立てないなんて……」
「まぁまぁ。私だって、もうエネになれないんだし」
落ち込むモモの肩に寄り添い、貴音が励ます。
その時、セトが叫んだ。
「!? キド!」
「危ない、皆下がれ!!」
振り返ったキドが見たのは、出口が解除されたのを確認し、ものすごいスピードで迫ってくるクロハ。
仲間を庇うように前に飛び出し、衝突した。
「ぐ……っ」
「団長さん!?」
キドの背中に、クロハの手が見える。
クロハの手刀は、キドの胸を貫通していた。
フードが外れ、キドの辛そうな表情が見える。
傷口から溢れ出る鮮血が、マリーの頬を濡らした。
「あっ、が……!」
「計算通り」
腕を横に薙ぎ、穴の空いたキドが放られる。
能力が解け、皆が姿を現した。
「手前……ッ!!」
「カノ!」
セトの制止も聞かず、一番後ろにいたカノが飛び出す。
「馬鹿だな」
「……!」
軽い音が鳴り、カノが仰け反る。
いつの間にか、カノの隣にクロハが出現し、こめかみを撃ち抜いていた。
「殺され……? 嘘……!?」
「皆逃げるっす!!」
今度はセトが飛び出すが、セトがクロハを殴る前に、クロハは消えていた。
「っ、ヒビ――」
「えっ」
ヒビヤの前に現れたクロハは、銃でヒビヤの首を撃った。
倒れたヒビヤは、ゴフッと音を立てて血を吐き出し、動かなくなった。
「こうなったら私が!」
モモが能力を使い、強制的に自分に視線を集める。
その時、モモを除く皆がまた消えた。
セトがキドの方を向いて叫ぶ。
「キド!?」
『能力が持つうちに、早く逃げろ!!』
「でもキドが――」
『俺はいいから!!』
セトは頭に直接響く声に戸惑う。
そして、また銃声が鳴った。
だが、倒れたのはモモではなく、シンタロー。
モモを庇い、腹を撃たれた。
「お兄ちゃん!?」
「逃げ……っ」
「逃がすかよ」
ぴったり重なった兄妹の心臓を狙い、また撃つ。
弾丸はシンタローの胸を貫通し、モモの胸も赤く染めた。
能力が消え、キドも事切れた。
弾が切れたのか、クロハは銃を捨ててゆっくりと残る3人を見た。
「許さない……あんた、遥の身体を使っといて……ッ!!」
「この身体は、結構使えるんだよ」
またクロハが走り、壁際の貴音に狙いを定めた。
「ふざけないでよ……!」
という悲痛な声を残し、貴音は壁ごと打ち砕かれた。
「さあ、残るはお前だけだ」
恐怖で声も出せなくなっているセトの前に、クロハが歩み寄る。
首を掴んで、持ち上げた。
「が……は……!」
セトは首もとの手を退けようと両手で引っ掻く。
「役に立たない能力だな。先手を読む? 防げなきゃ意味ねぇだろうが」
「あ……っ!!」
ゴキッという音と共に、セトの手から力が抜けた。
蛇はそれを投げ捨て、マリーの方を向く。
「さあ女王。今のお前なら……え? ちょ、なんで発狂してないの」
「……」
マリーは真っ直ぐクロハを睨んでいた。
「永遠に続く幸せなんてない。いつか、唐突に終わりは訪れる。そう思って、覚悟して過ごしたきた。今さら驚かない」
「あー、誤算だったわうん」
「でも」
マリーの瞳が真っ赤に染まる。
「皆を殺したあなたは殺す」
「殺す? え? マジでw」
ニタニタ笑うクロハの前で、マリーはループを造り出した。
* * *
作者「こういうendがあったらおもしろくない?」
全員「「「ない」」」
作者「えw」
キド「長文謝れ」
作者「すみませんでした……(;>_<;)」