大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: ハイキュー【BL】影月影日及影 ( No.18 )
日時: 2015/01/30 07:00
名前: からくりピエロ

…蝉が五月蝿く鳴く、8月某日。
お前がコートに君臨する王様なら。
俺がソイツを倒して、一番長くコートにたってやる

そう宣言したのが遠く感じたくらい、月日は遅く流れてゆく。
そんな惜しげもない月日だけは、置いていかない。
“王様”を。

「日向ァー。」
「田中さん?」

と、また言い寄られてるアイツを見る。
コートに立つ、一番長く。
そう言っていたのに、今では俺と日向は変人コンビとして名が知れていたんだ。

超速攻。俺の技術じゃない。

『ちびちゃんの欲しいトスに100%答える努力をしたのか』

……がんばる。じゃだめなんだ。
諦めないって、口で言うほど簡単な事じゃないんだ。

だけど、それを実行するのは俺であり、日向だったりもするんだ。


そんな云々考えているうちに、
あっというまに二日は過ぎる。


「影山、お前さ。何考えてるか分からないよな。」

そう、言われたとある日
イヤお前の事だよ!

とか、言えるはずでも。
というかいえる気力すらなかった。

その言葉を軽く流して、それでもまだ流しきれてはいないのか、自分の髪の毛をぐしゃぐしゃ、とかきむしり、うるせぇ、と呟いて体育館からでた。


フライングだ!とか、なんだとかぎゃーぎゃーびーぴー聞こえるけど、無視をして歩いていく。
どうしてここまで…頭がガンガンするのか

ふらつく
走れない

「ひ…なた…」

何を呟いたかは覚えていない。
ただ、愛おしい人の名前を呼んだ。それだけ。
安心した。その人のにおいがすぐそばに合ったから。
大好きだって、伝えられたみたいで。


しばしふわふわという感覚に身を任せつつ、ゆっくり目を閉じた。


ーー……

「…?!」

ガバ、と起きあがるとそこには近いくらいの日向の顔が。ここどこだよ、そしておれだれだy

俺は分かる。此処どこだよ。

「お前熱中症なんじゃねーの。バカだろ。」
「…るせぇ。」

ここどこだよ、と続けて質問しようとするが、大体分かった。

…此処。

「なにお前人の部屋はいってんだボゲ!」
「う…だって影山がいきなり俺の名前呟きながら倒れるから心配したんだよ!」

…別になんもねーけど。
バレーボールというなればベッドと机位で。
片づいてて良かったとか内心安心しときながら、日向にねてろよ病人は、と肩を押される。

「つか俺日向の名前よんでねぇし。」
「いや絶対呼んでた。記憶とんでんじゃねぇの!」
「るせぇよ、良いから…さっさと帰れよ」

もう、これ以上は。
お前が俺の気持ちに気づいていないだけで、無意識で此処に来てるんだろ。ヤメロ。帰れ、とおもい
ふと顔をあげると

「好きな奴がぶったおれてて看病しねぇばかもいねぇだろバカかよ」

……理解秒数、5秒
すぐに顔が赤くなったと思い、布団に顔を伏せる。

「は、お前どうしたんだよ、暑くなるからやめとけよ」

と、冷静に言って日向は俺がかぶっている布団から顔をむりやり出す。
そうするもまぁ勿論、分かってしまうわけで。


それにきづいたのか、顔を近づけてくる日向。
…今は、無理だ。人が熱だしてるの、わかれよ
と思い自分の口を手の甲で覆って阻止した。

「…熱移ったら困る。やめろ…っ、?!」
む、とした顔をしたかと思えば、日向が首筋ちゅう、とすいついてくる。

「ば…日向おまっ…!跡つけたろ!ボゲ!」

とっさに首を抑える。…のが、間違いだったんだろうか。それを見て、日向が少し笑ったと思うと、
素早く口をふさいできた。
それはもちろん、日向の口で。

「…ッ、ん…!ひな…風邪、うつるから近寄んな…ッ!」
「熱中症だろ、大丈夫だろ!」


とかいいつつ、次の日日向は部活をやすみ、影山が看病することになったのは…別のお話。
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予定通り投下!
よっしゃい!風邪直んないけどいってくるぜぃ!