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西東 付き合ってます。

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『感謝のキモチ』


西ノ谷がニコニコしながら俺を見上げる。

「あーさーひーさん！」

「な、なに？西ノ谷。」

ニカッと白い歯を見せて笑う彼。俺はそんな彼が結構好きだ。

「はい！これ！」


西ノ谷が何かを鞄から出して、俺にわたす。


「え……！こ、これって……」


この前スポーツ用品店に行ったとき、見た奴じゃないか？


��あさひさん、最近何か欲しい物とか気になる物、ありますか？��

��うーん。欲しい物はないけど…

今履いてるバレーシューズがちょっと汚れてきたから、そろそろ…新しいのにしたいかな……。��


そんな時、あさひさんならこれが似合いそうですよと西ノ谷が勧めてきた物。

赤と黒のラインの入った、ブランドロゴの新作もの。


「こんな、高い物…頂けないよ……なんで…」

「なんでって、忘れたんですか？」

フフフと笑う西ノ谷。


「今日で俺たち、2ヶ月ですよ！」

「あ…！」

そうだった。

「ごめん！忘れてた……」

「いーですよ！！俺が覚えてただけなんで！」


何も用意せず肩を落とす俺を、西ノ谷が慰めてくれた。

「それに、俺、もっとあさひさんとバレーしたいからそれ買ったんで！

だから、あさひさんが俺とたくさんバレーしてくれたら、それでいーです！」


そう言って、西ノ谷は、はにかんで笑った。



……ああ、俺は何度この笑顔に助けられたんだろう。


「…ありがとう。西ノ谷。」

「ちょ、その笑顔反則っすよ//////」



これからも、よろしくね。

俺の大切な人。



end

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