大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 【BL、GL】なんでも書くのです ( No.1 )
- 日時: 2015/05/12 04:16
- 名前: 律 ◆OWM3ENU9iE
[ねぇ、誰か]弟×兄
弟視点。
僕
は
生
き
て
て
も
い
い
の
で
す
か
?
生きたい。
けれども逝きたい。
苦しくてどうしようもないんだ、ねぇ兄さん。
このまま夜になって、朝日が昇る。
そんなことを考えていたら、どうにも気が狂ってしまいそうなんだ。
兄さんが僕の知らないところで色んな人と話して、付き合って、愛して。
一秒でも兄さんと離れるのが嫌なの。
どうしても、どうしても。
ねぇ、こんな僕はどうすればいいの?
死にたい、死にたいよ。
でも、死にたくないんだ。
だって、これから兄さんがどんなに成長するかも見たくて仕方がないし、兄さんが嫌な女に騙されるかもしれない。
こんなかわいい兄さんなら、汚ならしい男に穢れてしまうかもしれない。
兄さんはこんなに神聖なものなのに。
この世のものとは思えないほど、きれいなものなのに。
それを汚すなんて、穢い地に晒すなんて僕には考えられないよ。
こんな気持ち悪いことを考える僕は異常なのかな?
ねぇ、兄さん。
馬鹿みたいだよね、僕。
自分が異常だってこと、分かってるんだ。
でも、どうしても、どうしても、どうしても。
ねぇ、僕は生きててもいいの?
生きたいんだよ。
ねぇ、どうか。
そんな冷ややかな眼で見ないで。
ねぇ、ねぇ。
分かって、ねぇ。
理解してよ。
僕のことを。
でも、それと同じくらい逝きたいんだ。
死にたいんだよ。
生きたいのに、逝きたいの。
死んでしまいたい、なんて考える僕を愛してよ。
ただ、その暖かい腕で包んでくれるだけでいい。
お願い、ねぇ、お願い。
ねぇ、血が流れてるよ。
ねぇ、泣いてるんだよ。
ねぇ、朝が来るよ。
ねぇ、愛して欲しいんだよ。
ねぇ、生きたいんだよ。
ねぇ、逝きたいんだよ。
楽に死ねる方法があるのかな?
痛いのは嫌いなの。
わがままでごめんね。
闇なら、どこまでも心地よくて。
僕を助けてくれるのに。
明日なんて来ないでよ。
兄さん、そばにいてよ。
なのに朝は、僕を嘲笑うようにやってくるんだ。
ねぇ、なんで人は生まれてくるの?
ねぇ、なんで人は死んでいくの?
ねぇ、なんで、兄さんはこっちを、向いてくれないの。
逝きたいよ、生きたいよ。
生きられないよ、逝けないんだよ。
ねぇ、ねぇ、ねぇ。
兄さん、兄さん。
僕を、いかせてよ。
ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇっ!!
ねぇ、なんで。
(こたえてよ)
─end