大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: あきはる+ふゆ=【オリジナル】 ( No.1 )
- 日時: 2015/11/29 22:40
- 名前: きのこ
[第1話]
俺とマサとちよちゃんは、元々親の仲がよく、幼稚園から現在までずっと一緒。高校受験の時は、ちよちゃんの偏差値が若干足りなくてひやひやしたけど、無事合格できた。
まぁそんなこんなで高校に入学した三人だけど、受験勉強のストレスかなんなのか、ちよちゃんが腐女子になってしまったらしい。物理的に腐敗した女子ではなく、同性愛が好きな女子のことだとか。
ある日の昼休み、三人は弁当を持ち、いつも昼食を食べている屋上(正確に言うと屋上は立ち入り禁止だから、屋上へ向かう階段の踊り場)に向かう途中の廊下を歩いていた。
「最近平凡受けにハマってるんだよ〜」
「受け...?」
「突っ込まれるほうだよ〜、ちんk...んぐッ!?」
「郁ちゃんに変なことを教えるんじゃありません」
つい最近、ちよちゃんは平凡受け、とやらにハマったらしい。
健全な男子高校生だし、内容はまぁなんとなくわかるけど、男同士のどこがいいのかなんて知らない。あんなものを突っ込まれたら死ぬ、考えるだけでぞっとする。
「いや、なんとなくわかるよ...」
「なんで!?まさかマサ君に突っ込まれたの!?」
「そんなわけないでしょ」
目を細めたマサの軽いチョップがちよちゃんの頭を直撃する。ちよちゃんは小さく「いたっ」と言い、わざとらしく頭を押さえると、三人に笑いが生まれる。
「...あ!私、飲み物忘れちゃった。ちょっと買いに行ってくるね〜」
そう言うや否や、ちよちゃんは財布を持って階段を降りていってしまった。
「...自販機遠いから、たぶん10分はかかるよね。マサ、先食べちゃう?」
「そうだね〜」
マサはヘラヘラとしたいつもの笑いを浮かべると、その場に座った。
8分ほどが経ったであろうその時、事件は起こった。
「ちよちゃんは平凡受けの何に萌えてるんだろう」
何気なく発した一言でマサが突然立ち上がり、俺の前でしゃがむと、後ろの壁に手をついた。おぉ、これが壁ドンか、と地味に感動していた俺を殴りたい。
「今の郁ちゃんみたいな感じじゃない?」
そう言うマサの言葉には、冗談っぽさが感じられず、思わず後ずさる。いや、後ずされなかった。後ろ壁だし。
「...え」
その時、可愛らしい声と、その声の主が落としたであろうペットボトルが階段を転がる音がした。
「二人ってやっぱそういう関係だったんだね!!」
息を荒くしたちよちゃん、怖いです。
「いや、ちがっ」
「まさか〜...」
おい、もっと否定しろ!!!!
「私、応援してるから!」
ちよちゃんはちょっと黙ってなさいっ!!!!