大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: あきはる+ふゆ=【オリジナル】 ( No.2 )
日時: 2015/11/29 22:42
名前: きのこ

[第2話]


「はぁ...何でこんなことに....」

マサと二人の帰り道。ちよちゃんは委員会で帰りが遅くなっちゃうから二人きり。女の子を一人で帰らせるのとか心配だし、待ってるつもりだったんだけど、ちよちゃんに「二人で帰りなよ、ね!!」と言われてしまったのでこんな状態。
あれからちよちゃんは目を輝かせながら二人が付き合うきっかけやらなんやらを、息を荒くしながら質問し、またそのノリにマサが乗っかっちゃうからさらに後戻りできない状況に。

....ていうか、気まずい。あんな...壁ドンとかされた相手と二人きりで帰ってる状況がなんかやばい。まぁたぶんマサは遊びのつもりだったんだろう。なんか手慣れてたし。
ちらりとマサのほうを見やると、目が合った。慌てて目をそらすと、マサは首をかしげながら微笑む。
その、なんだ。マサはやっぱり、イケメン、なんだと思う。鼻筋通ってるし、目はたれ目気味だけど形良いし、すらっとしてるし...身長だって、俺よりきっと頭ひとつ分くらいは高い。

「って何を考えてるんだ俺は!」
「なに?郁ちゃん何考えてたの〜?」

はっ!心の声が思わず口に出てしまった。

「いや、なんでもない....」
「えー、付き合ってるんだから教えてよ」
「...今、ちよちゃんいないしいいよ、そーゆーの」
「付き合ってるでしょ?」

その言葉を聞き、相手を見上げると驚いた、マサはふざけていってる訳じゃないらしい。何年も見てきたからわかるけど、たぶんこれは本気。

「...そうだ、郁ちゃん。今日親いないんだ、家あがってってよ」

なんだその台詞。まるでエロゲの展開...「今日私の家、誰もいないの...」、って。いえ、俺が持ってる訳じゃなくて、クラスの奴が言ってただけだから。うん。

「わー、なんもないな」
「必要最低限のものしかないしね〜。あ、そこ座っといて、飲み物持ってくるよ」

そんなこんなでマサの家。
俺の家のすぐ隣。ちなみにだけど、ちよちゃん家は俺の家の向かい。とにかく近いから、鍵を忘れたらどちらかの家に上がるのが小学生のときの日常。

「...エロ本探してやろ」

マサが部屋を出ている間、男子の家に来たら必ずやってしまうあるある(俺だけ?)を実行しようとしたのだが...

「ない、なんでだ」
「何やってんのさ、はい、飲み物」

とにかくどこを漁ってもない。こいつは本当に男子高校生なのだろうか。

「あ、ありがとう...」
「エロ本なんかないよ、俺郁ちゃんで十分だから」

マサが発した言葉に、口に含んでいた麦茶を吹き出しそうになる。あぶない。

「え、俺で...してんのかよ」
「勿論。ていうか、郁ちゃん信じてないでしょ。俺本気だよ、郁ちゃんのこと」

いつからかは知らないが、幼稚園からずっと一緒だった相手から、そんな風に思われていたなんて。俺はずっと友達だと思ってたのに。

...マサはこの部屋で、俺のことを考えながら...、って脳内再生をやめろ!俺!!