大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: カゲプロr18 NLBL大歓迎! ( No.459 )
- 日時: 2016/08/15 13:35
- 名前: 海月
おっしゃ書くぞー!
*
じわじわ腹の奥底から熱が広がる感覚。少しばかり吐き気をも催すその感覚が、僕の安らかな睡眠を妨げる。
僕がそれを無視した所で収まる訳でも無く。むしろ「起きろ起きろ」とさらに睡眠を妨げ出したのだ。
そう、今のように。
ぎゅるるるるる。
「ぅー……………」
ぎゅるるるるるるるるるる。
「…うーん………」
ぎゅるるるるるるるるるるるるるる。
「ぅー、んー……ッたく何なんだよ…」
うるさいうるさいっ。
苛立ちを覚えてがばりと起き上がった。するとどうした事か、視界の端でぴよぴよ黒いのが揺れているでは無いか。
不思議に思ってぴよぴよをつまんでみると、何と自分の髪だ。
「またか…」
時たま、寝て起きたらこのように髪がぴよぴよしている事があるのだ。
これが一体何なのか、そして何故知らない内に戻っているのかは不明である。
髪を結んでいる時は、別に目立って見えないからいいのだ。結んでいる時は。…情事の際は髪が乱れる。その時、大抵の人間はこのぴよぴよをいじる。そうされると恥ずかしいのだ。
「……………」
僕が自分の髪と真面目に対峙している間にも腹は主張をやめない。
だんだん寒くなってきた。
そろそろ食べないとな、と謎に危機感を感じ始める。
適当に着替える。Tシャツと短パンでもまだまだやり過ごせる気がしたが、寒いので素直にパーカーを羽織る事にした。黒地に蛍光色の黄色いラインが引かれている。女王お手製だ。…何だか体が温まってきた。
「いってきます…」
小さく呟いた。この廃屋で女王と一緒に暮らしていた頃の名残がまだ消えない。
ギギ…とボロボロの扉を音を立てて開けば、名月の濃い明かりが夜空を、森を照らしていた。
すっかり冷気を帯びた風を全身に受けて、めかくし通り目指して歩き出す。
*
クロハの寝ぐせをいじってみたい…!
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