大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: カゲプロr18 NLBL大歓迎! ( No.497 )
日時: 2016/09/03 23:17
名前: 海月

書きにくるなどと言っておいて来れずにすいません





カノ、つやつやした表情で再来。ベッドへ背から倒れ込む。
まるで僕の悩みなぞどこ吹く風だ。このチビ猫、呑気に鼻歌まで歌ってやがる。

「ねーこのホテルいいよね、うん。バスローブふわふわだし、ベッドはこんなに大きいしさぁ」

余りまくりの袖がふらふら揺れている。

「あ、でもバスローブちょっと大きすぎかなー…どうしてもっと小さいの置かないのかな」
「…それはカノさんが小さすぎるからかと」
「なっ!う、何自分はかっこよく着こなしてるからって…っというか、僕が小さいんじゃなくて周りが大きいのさ!」

ばたばた。
余った袖が苛立たしげに荒ぶる。
こんな風に子どもじみた素行が、周りから人気を集めているのだろうか。
何だか可笑しくなって笑った。そしたらさらに怒られた。

「はぁ。僕もクロハ君みたいな身長だったらなー…なんか飲み物とってくるね」

むっとした表情で息を着くと、むく、と上体を起こして部屋の外へと歩いていった。
はい、と手渡されたのは…冷めたい筒状の…なんだこれ。

「サ、イダー…三ツ谷?」
側面には大きく「三ツ谷サイダー」と記載され、アルファベットの「w」に「v」を付けたような赤いジグザグの印がプリントされていた。

「あれ、飲んだこと無いの?」

不思議そうにこちらを見やるカノが、カシュッと音を立てて上部にある物体を爪で引き上げた。僕も真似をしてみる、が…くっ、コイツ意外と固い。
色んな指で試してもその物体は引き上がらない。カノに声を上げて笑われる。むっとした。
結局人差し指と親指で物体を押し倒した。あぁ、指がじんじんする。

「ほらほら、飲んでみて?」

カノが楽しそうに促す。物体を押し倒してぽっかり空いた穴を、そーっと口へ運んだ。

「………っわっぷ!」

すぐに離した。
びりり、と一瞬訳のわからない刺激が口内で暴れる。
びっくりした。電流でも流されたかと思った。

「ぶっ…!まさか炭酸慣れてなかったの!?」
「たん、さん…?なんだそれは」
「えええ炭酸も知らないって…」

うーん…飛んだ吸血鬼だ。
カノが面白いと不思議が混ざったような顔で腕を組んだ。
炭酸、とはどうやらこの世界においてはかも常識的な言葉らしい。また一つ勉強になったな………………









………………じゃなくて!!

「はぁっ!?ちょ、カノ、お前今っ」
「へ?え、何」

ぎり、とカノの放った発言が引っかかる。
だんっ、とベッドサイドに三ツ谷サイダーを叩きつけ、僕はカノに掴みかかった。