大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- プロローグ「ある初夏の日」 ( No.1 )
- 日時: 2016/04/01 09:42
- 名前: 如月 自由
プロローグ「ある初夏の日」
風に夏の匂いが混ざってきた頃。
「お、会長様おはようございますぅ、なんつってギャハハ!」
「うっわ!?」
俺、御代 梓は、通っている咲丘高校の正門でいきなり背中を叩かれた。
何だと思って後ろを見るとそこには、友達の金原 正樹がいた。
「正樹か。驚かすな」
「だって梓、驚く時だけは会長っぽくなくて面白いじゃーん?」
「会長っぽい、って何だ一体」
そう問うと、正樹は「んー」と視線を上にやって考えた。
「落ち着いてて厳しそうな感じぃ?コイツは生徒会長とかやるタイプだ、とは思ってたけど、いやぁまさか、本当になっちゃうとは」
「……誰のせいでやってると思うんだ……」
「ん?俺のせいだよね?」
悪びれもせず言ってのける正樹。
何故俺が生徒会長なのか。そしてそれが何故正樹のせいなのか。
これには深い訳がある。
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