大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- プロローグ「ある初夏の日」 ( No.3 )
- 日時: 2016/04/01 09:43
- 名前: 如月 自由
実のところ、一年生が生徒会長になるのは不可能な訳ではなかったのだ。
前例もいくつかあるという。
うちの高校の校風は、「生徒の自主性を重んじる」というもので、端的に言うとすごく自由なのだ。
つまり、生徒の要望さえ多ければどんなことでも通ってしまう。
結果的に何の冗談か、仕方なしに広報活動を行っただけの俺が会長になってしまったのだ。
それも、他に立候補していた先輩も押し退けて。
そしてずるずると二年生の今まで会長だ。
昔から俺はこうだった。
委員長だの係長だの班長だの、雑用係____もとい、リーダーと呼ばれる役割を押し付けられる。
しかも、なってしまうとどうしても仕事を疎かにできない。
これが俺の悪いところだろう。
まぁこれはさほど、今は気にしていない。
むしろ最近気にしているのは、自分の性格云々ではなく____
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