大人二次小説(BLGL・二次15禁)

プロローグ「ある初夏の日」 ( No.8 )
日時: 2016/04/01 09:45
名前: 如月 自由

確かに志雄は、外見性格などのスペックが王子様のようだろう。
俺に対してはただの変態だが。

黒髪で切れ長の目の俺とは対照的に、光の加減では金髪にも見える柔らかな茶髪に、大きな二重の目をしている。
他人の外見に興味のない俺でも、王子様と呼ばれるのが分かる程度には美形だ。
俺に対してはただの変態だが。

また志雄は、いつもにこやかで愛想を振りまいている。
誰にでも優しくあまり怒らない、かくなる上は思いやりまで素晴らしいという。
俺に対してはただの変態だが。

また志雄は、勉強もでき、定期テストで学年一と二を行ったり来たりしている。
学校中であいつは人気者だ。
細かい作業が苦手で不器用なところまで、「可愛い」とセールスポイントにしてしまっている。さらに、一年生なのに生徒会副会長だ。
俺に対してはただの変態だが。

大事なことなのでもう一回言う。
俺に対してはただの変態だが。