大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- プロローグ「ある初夏の日」 ( No.10 )
- 日時: 2016/04/01 09:46
- 名前: 如月 自由
そんな訳で俺は、志雄のせいで非常に胃が痛いのだ。
「あいつは色々無駄遣いをしている。俺にひっつくのさえ止めれば欠点がないのに」
「そんな欠点ゼロの弟くんに、死ぬほど愛されちゃってる梓は幸せ者じゃないー?」
にやけながら言う正樹に、俺はため息をつきながら言う。
「ならお前、実際にあいつに愛されてみろ。胃も頭も痛くなるぞ」
「そのうち腰も痛くなったりして? 」
ぞっとして、思わず顔をしかめる。
「嫌な冗談は止めろ」
しかし正樹は案外真剣な顔で続ける。
「そのうち冗談じゃなくなったりするんじゃない?だって梓、そんなことされても何だかんだで弟くんのこと好きだろ?」
「…………まぁ、な」
変態だが、あいつは憎めない奴だ。嫌いにはどうしてもなれない。
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