15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

階を移動し、睦月が貼り始めた頃を見計らって、私は話を再開した。


全て話し終えた時、睦月はぽつりと呟いた。
「僕、生きていて良かったです」
そして睦月は、話の内容にそぐわない、柔らかい微笑を浮かべた。

____ああ、睦月、最高に興奮しているな。そう私は感じた。

睦月のデフォルトは、この柔らかい微笑だ。彼は無表情の代わりに、微笑みを浮かべる。

それは彼の良い家柄____身も蓋もない言い方をするなら金持ち____のせいなんだろう。
きっと幼い頃から、礼儀やら何やらを叩き込まれたんだろう。知らないけど。