「……これで大体、貼り終わりましたよね?」生徒会室から始まって学校を歩き回り、再び生徒会室に戻ってきた頃、睦月がそう問いかけた。「うん。時間もちょうど。そろそろ皆戻ってくる頃」そう私が言うが早いか、「ただいまっすー!全部配れたっすよーっ!」という元気な声が聞こえた。振り向くと、沼津と副会長が肩を組みながら帰ってきた。「何か新汰と分かり合えた気がする!」「俺も俺もっ!」にこにこしながら「なー!」「ねー!」と顔を見合わせる二人。