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「ポスターなら下書きはもうできた。白黒コピーをするなら色は黒一色、だからあと十分もすれば完成する」
「早いな。今の話を聞いている間にできたのか」

小貫が差し出したポスターは、生徒会室のどこかから取ってきたのであろう画用紙に描いてあった。
美術部と漫画研究部の兼部と聞いたことがあるから、それのおかげもあるんだろう。
とてもクオリティが高かった。

「早さ重視だと思った。だから少し手抜き」
それでもまだ、納得のいくものではないらしい。

「構わん。なら今の時間に完成させてくれ」
「分かった」
真顔のまま早速作業に取り掛かる小貫。
相変わらず彼女の表情は全く読めない。