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慌てて見ると、志雄が半目を開けながら俺のモノをしっかり握っていた。

「お前、起きてるんだったら着替えろ。というか何して、んっ……」
「兄、ちゃん、好き」
志雄がうとうとしながら、それでも何故か俺のモノを揉み出した。

「分かった、分かったからやめろっ……うっ……」
「好き。兄、ちゃん。好き」
眠気でぼうっとしたような声で、それでもそう呟き続ける志雄。

どうする、引き剥がすか。
しかし引き剥がしたところでまた、シャツを着せに覆い被さらなきゃならない。

こいつが眠い時は、一度言ったことは何があっても覆さないのだ。
意地でも俺に着替えさせるだろう。
それに今は、一刻も早く着替え終わらせなければいけない。